第4期第1回 「里山はっけん隊!」(平成26年・夏)
イベントカテゴリ: イベント ジャンル:環境
第4期 里山はっけん隊!がスタートしました
「里山はっけん隊!」は、柳谷の自然に学ぶ会の皆さん(以下:リーダー)や神奈川県公園協会のご協力により、平成20年度から実施している親子参加型のイベントで、2年間で4回、四季の里山を訪れ、人や動植物の四季の営みと里山の自然の関わりを体験しながら学びます。
第4期「里山はっけん隊!」の第1回目の活動を行いました。第4期のテーマは「つながり」です。生き物をはっけんすることに加え、その生き物が「なぜそこにいるのか?」「なにをしているのか?」に着目し、生き物・地形・時間などとの「つながり」を学びます。また、人との「つながり」も同時に学んでいきます。
第1回里山はっけん隊!を実施しました
とき:平成26年9月6日(土曜日)
参加者:15名(子ども7名、大人8名)
午前は、自然観察を行いました。黒米田んぼを重点的に里の丘までのコースを回り、途中ではっけんしたモノやコトは、「はっけん!カード」にメモしました。
午後は、ワークショップを行いました。里山で昔から食べられてきた「くず湯」に全員が挑戦しました。また、午前中に作成した「はっけん!カード」を完成させ、「つながりはっけん帳!」を作成しました。
協力:公益社団法人 神奈川県公園協会、柳谷の自然に学ぶ会
第1回「里山はっけん隊!」の風景
スケジュール
- 出発(市役所)
- 到着(茅ケ崎里山公園)
- 自然観察
里の家からパークセンタまで、里山公園を歩きながら観察
「はっけん!カード」記入 - 昼食
- ワークショップ
紙芝居(スーパーヒーローじゃがいもくん)
里山おやつづくり(とろとろくず湯)
立体模型を使った茅ヶ崎北部丘陵の話
「はっけん!カード」仕上げ
「つながりはっけん!帳」作成
発表(はっけんした「つながり」について)
リーダーによるまとめ
クイズタイム - 出発(茅ケ崎里山公園)
- 到着・解散(市役所)
一日の様子
まずはぐるりと田んぼを1周してどんな生き物がいるか観察しました。
網や手で田んぼや水路の生き物をはっけん!あぜを壊さないように注意しながら自由に色々な生き物を捕まえました。
捕まえた生き物をみんなで観察
たくさんの生き物はっけん!田んぼや水路ではっけんした生き物達の一部です。これ以外にも多くのはっけんがありました。
参加者の方が捕まえた生き物をみんなで観察しながらリーダーがつながりを含めて説明をしました。短時間で多くの生き物をはっけんできたことに驚いていました。人がお米を食べるために作っている田んぼは生き物にとっても住みやすい場所なんですね。
ジュズダマは指輪やお手玉などを作って遊んだり、改良してハトムギ茶を作るなど人とのつながりが多い植物です。
谷戸の開口部で目を閉じて耳を澄ませると・・・。セミや鳥の鳴き声、風に揺れる葉の音などが聞こえました。風も気持ちいい。体全体を使ってはっけん!
道端に生えている草の葉が穴だらけ。虫などが葉を食べるからです。これも里山公園には生き物が多い証拠です。
斜面林があるから水が豊かになります。
斜面林が蓄えた雨水が土で濾過されて谷戸底へ流れ出ているんですね。人はその水を使って田んぼや畑で栽培しています。
水路では、きれいな流水でしか見られないシマアメンボをはっけん!ここでは、オニヤンマやアカガエルもはっけんできました。
葉っぱをもむと臭いクサギ。果実は草木染めに、根は薬用として使います。昆虫などは花の香りや密に誘われて集まります。
いつも里山公園で活動しているリーダーたちも見たことがない虫をはっけん!里山公園にはそれだけたくさんの種類の生き物がいるんですね。
ガマは古事記(いなばの白うさぎ)に記されているように、花粉を止血の薬として古代から人とのつながりがある植物です。また綿の代用としても使われてきました。
木の上にスズメバチの巣をはっけん!巣の大きさと周りを飛んでいるハチの多さにびっくりしていました。
残念ながら芹沢の池に鳥はいませんでした。夏は暑くてほとんどいないのです。冬になるとマガモなどが多くいるそうです。季節によって異なる光景になるんですね。
生き物をはっけんしたらみんなで図鑑を確認します。お腹の色を見てオオカマキリということがわかりました。子どもたちは大きなかまを怖がっていました。
歩き疲れているはずなのに、子どもたちは竹などで作られた昔ながらの遊具で夢中になって遊んでいました。
道祖神は旅人や道行く人の安全を守り、疫病や悪いことが村に入ってこないようにする神様として、村境や峠などに祭られています。
日が当たらないみこし道にはシダ植物など暗湿地でしかはっけんできない生き物をはっけんしました。同じ公園内でも地形や環境によってはっけんできる生き物も違うんですね。
庚申の日に人が眠っている間、虫が天に人の犯した罪を告げると信じられていました。昔の人はそれを防ぐためにここで眠らずに夜を過ごしたそうです。この庚申塔には見猿、聞か猿、言わ猿が掘られています。
毎月陰暦二十三夜にここで飲食を共にして月の出を待っていたそうです。今日は石碑3カ所で歴史を感じました。昔の人の暮らし方が垣間見えましたね。
午前中の最後は、里山公園の雑草を食べてもらうために飼われているヤギとふれ合いました。ヤギは昔から人間と仲良しな動物です。
午後は紙芝居から始まりました。「スーパーヒーローじゃがいもくん」はおひさまやお水などに協力してもらいながら立派なじゃがいもになります。
昔から里山で食べられているくず湯を全員で作って食べました。きなこをかけてさらにおいしくしました。簡単に作れておいしいと好評でした。
とろとろくず湯の作り方
片栗粉大さじ1杯を100ccの水で溶かし、きび砂糖小さじ2を好みで加えて混ぜる。
お湯を加えてとろみが出るまでよく混ぜる。
お好みで、きな粉を適量かけていただく。
はっけんカードやつながりはっけん帳を作りました。お父さんお母さんやリーダーがサポートして、子どもたちが考えて作ることができました。
「つながり」を意識した自然観察ができているのがよく伝わる発表でした。
今日の里山はっけん隊のことはもちろん、場所や時間の棲み分けをして食べ物の取り合いにならないように工夫していることなどを伝えてもらいました。
なんと全員全問正解。簡単な問題ではなかったのにさすが里山はっけん隊員!
「あなたは里山で多くのことをはっけん!し、里山の達人になったことを証明します」と書かれた「里山達人証明書」が渡されました。
参加者のご意見です(アンケート抜粋)
今日一番のはっけん!はなんですか?
- カエルがクモを食べていること
- 里山公園には色々な生きものがいること
- 田んぼの周りにいっぱい生きものがいること
- 里山公園では昆虫や生きものが道端にもいること
- 自然に触れることができたこと
- しらないものがはっけんできたこと
どんなことをはっけん!」しましたか?
- 田んぼの事や地名の由来など自然のすばらしさ
- 田畑と山道では全く違う草が生えていること
- どじょうをはっけんした
- 谷の間でも気持ちのいい風が吹くこと
- まだまだ多くの生きものがいうこと
- 里山の自然環境の思った以上の豊かさ
- 里山にはいろんな場所があることが知れて良かったと思います
どんなところがおもしろかったですか?
- たくさんのことをおしえてもらえたから
- リーダーの方達から詳しい話を聞くことができ、童心に返ったようで楽しかった
- 多くの人の目があるので、個人で行くより生きものに出会えた
- 手でいきものをつかまえられたから
- 今まで知らないところにいけてすごくおもしろかった
- くず湯が簡単にできることがわかったから。おいしかった。
- 開催日
- 平成26年9月6日(土曜日)
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