令和7年3月30日 「文化×創造力で未来をつくる」を開催
令和7年3月30日 「文化×創造力で未来をつくる」を開催
- 掲載日
- 令和7年4月23日(水曜日)
- 取材場所
- 茅ヶ崎市役所
3月30日にクリエイターシティ・チガサキキックオフシンポジウム「文化×創造力で未来をつくる」を開催しました。
茅ヶ崎市では、文化芸術の持つ創造性を活用して地域振興等を図る創造都市の考えの下、「クリエイターシティ・チガサキ」と称し、市民の文化芸術活動を推進しています。
昨年11月1日には、クリエイターシティ・チガサキの専用ホームページを開設するとともに、市長による創造都市宣言を行いました。
このシンポジウムは、取組の紹介と皆様に関心を寄せていただくことを目的に開催し、10代から70代までの幅広い世代の方が参加されました。
【第1部 基調講演】
「環境デザイン~地域から発信するものとは~」と題し、伊藤隆治先生(和光大学教授・環境アートディレクター)にお話しいただきました。伊藤先生は、これまで、箱根彫刻の森の美術館の「夜のアートファンタジー」や、直島アートプロジェクトの「直島の月」の作品を手掛けた他、アクアマリンふくしまに世界最大のタッチプールを造るなど、芸術と施設と地域を結び付けることで、その魅力を発信してきました。また、「大漁旗展」や樹脂で作った「アート・カツオ展」を行ったり、干物の模型をペイントし、額を付けることで、水族館を美術館に変身させる展示の経験もあります。
他にも、「おもちゃ箱をひっくり返したような、積み木を積み上げたような、遊びながら見られる、そんな水槽を作りたい。」という思いから、それを実践するなど、「『また行きたくなる』をどのようにデザインするか」を常に考え、展示制作に取り組んでいるとのことでした。既成概念にとらわれないオリジナルの手法が、地域の魅力の発信にも大きく貢献するとお話がありました。
本講演では、まず、自分自身が芸術を楽しむことの大切さを学ぶ機会となり、参加者の方からも「そのような人が人生を豊かにする物や空間をクリエイトしていくのだと実感しました。」、「芸術を通して、一人の人間がこれまでにやってきたことや、その思いと考えに触れられることがとても楽しいです。」という旨のコメントをいただきました。
【第2部 パネルディスカッション】
「FUN クリエイティブで楽しもう」と題し、ファシリテーターに政井マヤさん(フリーアナウンサー)を迎え、パネリストのRyu Ambeさん(アーティスト)と長谷川裕さん((株)プレンティーズ代表取締役)とともに、クリエイターと地域が一緒に取り組むまちづくりについて、語り合いました。
長谷川さんからは、通りに賑わいを生みつつ、交通安全を意識してもらえる壁画を企画した「雄三通りスマイルプロジェクト」について伺いました。Ryu Ambeさんのアートが好感や親しみを持てるアートだと思いオファーしたこと、そして、茅ヶ崎には色々なクリエイターがいる一方、それをうまく発信できていない面があるかもしれないというお話がありました。
Ryu Ambeさんは、もともと、壁画を描きながらアーティストと交流を持つ方法を探していて、ある時は、会場の人と会話をする中でお互いがクリエイターであることに気付き、そこから新たな発案の機会が生まれたという経験を語られました。誰もが簡単に会話に入れるような空間が必要だと感じたこと、そして、そのような空間があったからこそ、地域の人と会話する機会が生まれたので、アーティスト同士の交流の場があると良いという考えを伺いました。また、マルシェや展覧会など参加型のイベントを旧南湖院で開催し、そこが交流が生まれる場になってほしいというお話もありました。
政井さんは、茅ヶ崎は昔からたくさんのクリエイターとゆかりがあり、市川團十郎、川上音二郎・貞奴、平塚らいてうなど当時の最先端の人をはじめ、現在でも「くまモン」を手掛けた水野学さんをはじめとする多くのクリエイターを輩出しており、改めて茅ヶ崎のブランディングについて考えてみると、人を呼ぶにはデザインや場が大事だと感じたとお話しされていました。
参加者の方からのコメントでは、「創造的な内容で充実していました。茅ヶ崎市民として期待が持てます。」、「みんなが楽しいことを無理なくやっているうちに、幸せな茅ヶ崎市になるという希望が見えた気がしました。」、「クリエイターシティ・チガサキに自分も関わりたいです。」といった声が届き、おかげさまで多くの方に「クリエイターシティ・チガサキ」に関心を寄せていただくことができました。
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