川上音二郎・川上貞奴
川上音二郎(1864-1911)・川上貞奴(1871-1946)
川上音二郎:筑前黒田藩(現在の福岡県)生まれ。近代演劇の創始者。
川上貞奴:東京日本橋生まれ。日本の近代女優第一号といわれる。
1894年に結婚。1899年に川上一座は渡米巡業に出て、貞奴が舞台に立った。
1902年に長期に渡る海外公演から帰国した川上夫妻は、現在の高砂緑地に和洋折衷の家を新築。伊藤博文によって萬松園と命名された。
音二郎は本格的な近代演劇を日本に紹介するための活動に取り掛かり、庶民の生活に活力を与えるための新しい演劇を上演した。その最初の成果が1903年、東京明治座におけるシェークスピア〈オセロ〉の日本初演だった。二度と舞台には上がらないと宣言していた貞奴は音二郎たっての願いによりこの舞台に出演し、日本最初の舞台女優が誕生。1908年、後進の女優を育成するため、音二郎とともに帝国女優養成所を創立した。
1911年に音二郎が死去すると、貞奴も1917年に引退を宣言して名古屋に転居。翌年、萬松園は、実業家の原(はら)安三郎(やすさぶろう)に譲渡された。
川上音二郎と貞奴の暮らした住まいの地は1984年に茅ヶ崎市が購入し、日本庭園を構えた高砂緑地として開園。住居跡には井戸枠が現在も残っている。

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