茅ヶ崎市美術館

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ページ番号 C1060277  更新日  令和6年12月3日

茅ヶ崎市美術館は、郷土に関連する優れた美術品の収集、保存、展示を行うとともに、市民の創作及び発表活動を支援する施設として、1998年(平成10年)4月に開館しました。 美術館が位置する高砂緑地には、オッペケペー節で知られる近代演劇開祖の一人、川上音二郎とその妻で日本人初の近代女優といわれる貞奴が暮らしていました。
これまで開催した企画展では、「イギリス風景画と国木田独歩」や「生誕120年 没後60年小津安二郎の審美眼 –OZU ART-」など茅ヶ崎市とゆかりのある作家や映画監督をテーマに取り上げています。
図書コーナーでは、美術雑誌・画集などを配架しています。

画像:茅ヶ崎市美術館

画像:茅ヶ崎市美術館2

画像:茅ヶ崎市美術館3

コレクション

茅ヶ崎市美術館は、茅ヶ崎にゆかりのあるアーティストや作品を中心に、現在約2000点の美術品を収蔵しています。なかでも、日本近代美術史に名を残す萬鐵五郎、小林清親の門下で新版画の絵師として活躍した土屋光逸、マティスにその色彩感覚を認められた青山義雄などは、コレクションの核となっています。また、近年では神奈川を拠点に活動する新進作家の作品を積極的に蒐集し、湘南の個性あふれるコレクション形成に努めています。

過去の展覧会(抜粋)

企画展 生誕120年 没後60年 小津安二郎の審美眼-OZU ART-

日本を代表する小津安二郎(1903年-1963年)は、茅ヶ崎との関わりが深い映画監督です。一部の映画で、茅ヶ崎は撮影ロケ地にもなりました。代表作である『晩春』『麦秋』『東京物語』は全て小津が定宿とした「茅ヶ崎館」で、同じく茅ヶ崎ゆかりの脚本家である野田高梧(1893年-1968年)と共同執筆したことでも知られています。

小津はセットの配置や構図、小道具の形状、カラー映画では色彩にもこだわり抜くほか、自ら筆をとり、遊び心あふれる絵画も残しています。本展覧会では、映画に関する資料や小道具、旧蔵品や直筆資料等を展示し、映画や私生活から垣間見る小津の美意識に注目しました。

企画展 イギリス風景画と国木田独歩

明治時代を代表する小説家の国木田独歩(1871年-1908年)は、代表作『武蔵野』(1898年(明治31年))において、武蔵野の美しい風景を瑞々しい文体で描写しています。素朴な自然にロマンを見いだす表現は、文学者のみならず、画家の間にも生まれました。

国木田独歩の『武蔵野』に大きな影響を与えたイギリスのロマン派詩人ウィリアム・ワーズワース(1770年-1850年)は、湖水地方を題材に詩を作りました。また、ジョン・コンスタブル(1776年-1837年)は故郷の豊かな風景を、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775年-1851年)は光と色彩に溢れた自然を描きました。

本展覧会では独歩の自然観に触れつつ、近代イギリス風景画等を紹介しました。

企画展 ブラチスラバ世界絵本原画展 こんにちは(Ahoj)!チェコとスロバキアの新しい絵本 27th Biennial of Illustrations Bratislava in Japan

「ブラチスラバ世界絵本原画展」(略称BIB=Biennial of Illustrations Bratislava)は、スロバキア共和国の首都ブラチスラバで2年ごとに開催される、世界最大規模の絵本原画コンクールです。1965年にユネスコと国際児童図書評議会の提唱によって創設され、1967年、当時のチェコスロバキアで第1回展が開催されて以来、半世紀以上の歴史を歩んできました。

本展覧会では、かつて一つの国だった、スロバキアとチェコが2020年に日本との交流100周年を迎えたことを記念して、両国の新しい作家に注目し、原画作品のほか多彩な絵本等を紹介しました。

企画展 江戸の遊び絵づくし - みかけはこわいが遊びつくした楽しい浮世絵だ

町人文化が花開いた江戸時代、浮世絵は大いに人気を博しました。浮世絵といえば、美人画、役者絵、名所絵という印象を持たれがちですが、様々に展開された江戸の出版文化を代表する浮世絵の魅力はそれだけにとどまりません。本展覧会では、江戸の絵師と版元が趣向を凝らして手掛けた、ユーモアとウィットにあふれた遊び絵の世界を取りあげ、謎解き、隠し絵、文字絵等を紹介しました。見て、読んで、触ることで、当時の人々がどのように遊び絵を面白がり、親しんでいたのかがわかるよう、体験コーナーも設置しました。

企画展 北斎漫画展 -画は伝神の具也-

「画狂人」と自称した江戸の浮世絵師の葛飾北斎(1760年-1849年)は、狩野派や唐絵等、伝統的な絵画様式を学ぶ一方、西洋絵画からも刺激を受けました。役者絵、美人画を手がけ、花鳥画や『冨嶽三十六景』に代表される名所絵等、新たなジャンルを開拓しました。また、一点物の肉筆画や、一部の好事家向けの摺物等、優れた作品の他、曲亭馬琴らの読み本の挿絵や数多くの門人のために描いた絵手本も残しています。

森羅万象を描いたと言われる北斎の画業の中でも、『北斎漫画』の存在は特に際立っています。活き活きとした人物表現、ユーモアに満ちた内容、独自の視点に基づいた構図等、『北斎漫画』の魅力は、当時のヨーロッパにも伝わり、ジャポニスム・ブームの起因の一つとなりました。

本展覧会では、現代の絵画にも通じる『北斎漫画』等の魅力を紹介しました。

共催展 「開高健とトリスな時代~「人間」らしくやりたいナ」 生誕80周年 開高健 いくつもの肖像

茅ヶ崎ゆかりの作家、開高健の生誕80周年を記念し、開催しました。開高健(1930年-1989年)は1974年(昭和49年)、東京都杉並区から茅ヶ崎市東海岸南に生活と仕事の拠点を移し、執筆活動を行いました。

本展覧会では、広告宣伝人、作家、旅人、釣人等、多くの顔を持つ開高の出発点ともいうべき壽屋(現・サントリーHD)や広告宣伝会社サン・アドで活躍した時代を中心に据え、職場の上司であり茅ヶ崎の画家でもある山崎隆夫やトリスウイスキーの宣伝で共に一時代を築いたイラストレーターの柳原良平らの作品と合わせ、開高の仕事を紹介しました。


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文化スポーツ部 文化推進課 文化推進担当
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