小出地区の石仏
茅ヶ崎市の北部に位置する、小出地区は緑地が多く、昔から九十九谷と言われるように、起伏の激しい土地です。自然が豊かで、田畑を中心とした農業が営まれています。環境に恵まれ、豊かな自然と先人の遺跡と私たちの生活は共存しています。美しい自然の中で、四季の変化を味わいに小出地区へ来てみませんか。小出地区には、承応4年(1655)に造られたものを初めとして、250基の石仏と石像物があります。建立年代の判明している古い代表的なものを紹介します。
種類 | 地区内個数 (基) |
代表的な石仏の所在場所 | 建立年代 | 備考 |
---|---|---|---|---|
道祖神 | 34 | 芹沢1544番地路傍 | 享保2年(1717) | 市内最古の道祖神単体像 |
庚申塔 | 26 | 行谷766番地 金山神社入口 |
承応4年(1655) | 県有形民俗文化財に指定されている青面金剛像 |
地蔵菩薩 | 28 | 堤3435番地路傍 | 寛文9年(1669) | 市内で3番目に古い 子育て地蔵 |
六地蔵 | 5カ所 | 芹沢3015番地 個人宅内 |
享保5年(1720) | 茅ヶ崎市史では六地蔵として数えられているが、地蔵尊一体と台座一基 |
馬頭観世音 | 29 | 堤758番地路傍 | 文化2年(1805) | 市内で3番目に古い |
牛頭観世音 | 2 | 芹沢1415番地墓地内 | 大正13年(1924) | |
豚霊碑 | 3 | 芹沢972番地墓地内 | 昭和42年(1967) | |
畜霊碑 | 3 | 堤1971番地 個人宅内 |
昭和45年(1970) | |
猿田彦大神 | 1 | 下寺尾1551番地 白峰寺境内 |
明治12年(1879) | 市内唯一 |
山神社 | 1 | 堤4318番地 | 明治26年(1893) | 現在地は堤にある民俗資料館旧三橋家の庭へ移転、市内唯一 |
地神塔 | 2 | 堤1928番地 | 明治3年(1870) | 現在地は堤皆楽荘玄関前 |
二十三夜塔 | 2 | 芹沢1127番地 個人宅内 |
嘉永6年(1853) | 月待ちの講中があった |
セキソンさん (ギャーギャーばあさん) |
1 | 芹沢3330番地 観音堂東側畑地 |
寛文6年(1666) | 咳のひどい時にはお参りをすると良いらしい |
参考資料:(小出地区の石仏『茅ヶ崎市文化資料館調査研究報告14』 5頁から17頁 飯岡英仁(いいおかひでひと)他19名 平成18年 茅ヶ崎市教育委員会、小出の石仏 ピエーデ・クルーボ 平成9年 茅ヶ崎市教育委員会、茅ヶ崎の六地蔵『茅ヶ崎市文化資料館調査研究報告1』 62頁から80頁 塩原富男(しおばらとみお) 平成5年 茅ヶ崎市教育委員会)
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