篠谷横穴群(しのやとおうけつぐん)

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ページ番号 C1009863  更新日  令和5年3月31日

篠谷横穴群

 篠谷横穴群(しのやとおうけつぐん)

 香川駅から東北東へ約700mの小高い丘(現在スリーハンドレッドゴルフ場)の南斜面に営まれた横穴墓(横穴古墳)群。故赤星直忠博士により昭和46年に調査され、22基が確認され須恵器などの土器や馬具などの鉄製品が発見されました。
 地域の豪族や有力者が亡くなった時は、その人の力に応じた大きさや造りの墳墓に葬り、あの世に送り出したと考えられています。横穴墓は盛り土をせず自然の崖面に穴を掘り墓室(玄室(げんしつ))を造る構造の古墳で、比較的小地域の有力者の墓と考えられています。そして亡骸(なきがら)の横には、さまざまな副葬品が供えられました。古いタイプの横穴墓からは、酒や水などを供える器であった須恵器(すえき)の壺(つぼ)、甕(かめ)や瓶(へい)類の他、直刀(ちょくとう)や鉄製のやじりや馬具の飾り金具などの戦闘具も出土しました。また、勾玉(まがたま)や水晶製の切子玉(きりこだま)、ガラス製の丸玉や小玉(以上首飾り)、そして金銅環(こんどうかん)(耳飾り)などの装飾品も出土し、この地域の有力な人々が、馬に乗って戦(いくさ)をしていた様子を感じ取ることができます。篠谷横穴群は、出土した副葬品の土器類や玄室(げんしつ)(墓室)の形から6世紀末から8世紀初までに築造されたものと考えられます。
 このような横穴墓群の存在は、葬られた人が支配していた集落が近くにあることを示すものであり、当時の茅ヶ崎の区割りや社会構成を考える上で、大きな役割を担っています。

篠谷横穴群の全景

香川篠谷(しのたに)横穴群の全景
昭和46年11月。全部で22の横穴が見つかった。調査後に消滅。1列に並んで発見された。
 


横穴墓の全景

5号横穴墓の全景(入り口部の天井が削られている)

3号横穴墓の全景(天井部の天井が削られている)

3号横穴玄室(墓室)に敷き詰められた河原石

横穴墓に副葬された土器類と装飾品類

出土した須恵器(すえき)の壺(つぼ)・甕(かめ)

出土した須恵器(すえき)

出土した土師器(はじき)の杯

勾玉(まがたま)と金銅環(こんどうかん)

横穴墓に副葬された馬具などの鉄製品

鉄製やじり

左上)馬具飾り 右上)鉄釘 下)馬具飾り

平面図

篠谷横穴の平面図

6基の横穴墓の展開図1.方位があるものが平面図(上から見た図) 2.上の図が横断面図 3.右の図面が縦断面図 床には水抜きの溝が掘られている 点は敷き詰められた河原石 玄室(墓室)と羨道(せんどう)が明確に分かれるものが古いタイプ


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