茅ヶ崎海岸の侵食対策事業について
現状
茅ヶ崎の海岸を含む相模湾沿岸は広域にわたり海岸侵食(波や潮流等により砂浜が削られる現象)が問題となっています。茅ヶ崎海岸も相模川のダム整備や河川改修が進んだため、土砂供給量が極端に減少したことや防波堤などの構造物による沿岸漂砂の遮断などの理由から昭和50年中頃から砂浜が著しく侵食されはじめました。特に中海岸地区は50年間で50メートルの汀線(波打ち際)が後退した侵食の顕著な箇所です。
このように侵食が進むと砂浜がもつ自然の海岸保全の機能が損なわれるとともに、海洋レジャーや地曳き網漁にも支障が生じてしまいます。
対策
神奈川県は、平成18年度より中海岸地区の汀線を50m回復することを目標に相模ダムに堆積する土砂を浚渫(水の底の土砂や岩石をさらうこと)し、年間30,000立方メートル投入する養浜事業を実施しています。
茅ヶ崎市は中海岸地区への海中環境を考慮し、神奈川県と連携しながら茅ヶ崎漁港西側に堆積する海砂を年間3,000立方メートル掘削し、養浜材として活用してきました。
平成27年度からは海砂の養浜材の活用量を約1,4000立方メートルに増量し、海中の環境が改善されてきました。
これらの事業は、神奈川県、茅ヶ崎市、茅ヶ崎市漁業協同組合、海岸地区自治会連合会、サーフィン協会等海岸をとりまく関係団体で中海岸侵食対策協議会を組織し、効果や自然環境への影響などを協議しながら進めています。詳細は神奈川県藤沢土木事務所ホームページを参照ください。
その他の海岸における侵食対策として、「相模湾沿岸侵食対策計画」に基づき柳島地区には年間5,000立方メートル、菱沼地区・浜須賀地区には年間10,000立方メートルの土砂を投入しています。
その他
ダムの堆積土砂を海岸に運搬するのではなく、相模川中流に置砂し、川の自然の流れに任せて海まで流す山・川・海の連続性を考慮した「相模川流砂系総合土砂管理計画」が国、神奈川県、山梨県の関係機関で構成する協議会によって平成27年度に策定されました。この計画では短期的には柳島地区で実施している維持養浜量の軽減、中長期的には中海岸地区等で実施している継続養浜の解消を目指しています。
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