2.地域危険度とは
(1)想定地震
地域危険度の測定調査にあたっては、神奈川県地震被害想定調査で想定されている7つの地震の揺れと液状化((注釈))に関するデータを用いています。
なお、地震はいつどこで発生するか分かりません。また、地震は発生する地点により、揺れなどが地域ごとに変わってきます。そこで、今回本市が実施した調査では、7つの地震データから町丁目ごとに1番影響のある地震を選択しています。
つまり、神奈川県の地震被害想定が東海地震など特定の地震ごとの被害を想定するものであるのに対し、今回本市が実施した地域危険度測定は、東海地震など可能性の高い想定地震全ての揺れのデータの中から、町丁目ごとに最も影響のあるデータを取り出したものです。
(2)測定項目と内容
- 建物倒壊危険度
- 地震の揺れ、地盤の液状化((注釈))により、建物が倒壊する危険性を建物の構造、建築年代等のデータを用いて測定したものです。測定結果は、町丁目ごとに危険度を5つのランクに分けて相対評価((注釈))をしています。
- 火災危険度
- 建物から出火し、延焼する危険性を測定したものです。測定結果は、クラスター((注釈))という出火を放置した場合に最終的に消失する建物群で表しています。
- 道路閉塞確率(緊急輸送路)
- 地震により、道路が閉鎖する危険性を測定したものです。市内の緊急輸送路を対象に緊急車両及び歩行者について測定しています。
- 地区内通過率
- 地震発生後の、町丁目ごとの車両の移動のしやすさ及び人の避難のしやすさを測定しています。
(3)地域危険度測定結果の活用
地域危険度測定は、災害に強い都市づくり(道路・公園の整備や建物の不燃化など)を進めるために利用するとともに、市民の方々にお住まいのまちの危険性を正しく理解していただき、地震への備えを進めるために活用されます。なお、地域危険度の測定は5年ごとに実施します。
(注釈)液状化
液状化とは、地震により地表面から土砂を伴う泥水が噴き出し、その結果として吹き出した泥水の分だけ地盤が低下し、建物が倒れたり沈下したりする現象です。
(注釈)相対評価
ある複数の者や集団の中で、どのあたりに位置するものか評価したもの。偏差値が代表例。
(注釈)クラスター
クラスターとは、延焼被害が起きた場合に運命を共にする建物群のことをいい、クラスター内から1件でも出火しそのまま放置した場合、クラスター内の建物全てが消失する単位のことを言います。
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