2019年8月23日 夏休み!子どもワークショップ!「海岸の植物の観察と標本づくり!2日目」「貝の観察と樹脂封入標本づくり」を開催!
「夏休み!子どもワークショップ!」として、8月23日に「海岸の植物の観察と標本づくり 2日目」、「貝の観察と樹脂封入標本づくり」を、市民ボランティア(文化資料館と活動する会【自然部会】)の方々のサポートのもと開催しました。
「海岸の植物の観察と標本づくり 2日目」
7月26日(金曜日)の1日目は文化資料館から徒歩で海岸に向かい、海岸に生育する植物の観察と採取をおこないました。採取後、文化資料館に戻り標本作成の為に形を整えたあと、ご自宅に持ち帰り約1か月乾燥作業をおこなっています。
8月23日(金曜日)の2日目に、ご自宅で乾燥作業をおこなった植物を持ってきます。乾燥させた植物を台紙に貼り、さく葉標本(乾燥した植物標本)を完成させます。乾燥作業をご自宅でうまく進められていた為、皆さんきれいに乾燥させる事ができていました。
最初に、ラベルに採取年月日・採取場所・採取者・植物の種名等の情報を記入します。次に情報を記入したラベルを標本台紙に貼り付けます。その後、標本台紙に乾燥した植物を乗せ、標本固定用のテープで固定していきます。
次第に作業にも慣れて、1人3点以上のさく葉標本を完成させる事ができました!
「貝の観察と樹脂封入標本づくり」
館内で茅ヶ崎の海岸に漂着する貝の観察と、小さな貝の樹脂封入標本づくりをおこないました。
最初に作業内容や現在普及している樹脂封入標本のお話、封入する貝についてのお話を聞きます。その後作業を始めます。
封入に使用する樹脂は紫外線で硬化する樹脂(UVレジン)を使用しました。紫外線で硬化する樹脂ですので、紫外線が透過する厚みで薄く樹脂を流し込み、紫外線を当てる作業をおこないます。
まず、シリコンの枠に樹脂を半分程度流し込み、その上に封入したい貝を選び、のせていきます。微調整や気泡を取り除きましたら、屋外に持っていき太陽光に当てます。曇り空でしたが、時間をかけて太陽光に当てると、太陽光の紫外線に反応して樹脂が固まっていきます。
その間に茅ヶ崎の海岸に漂着する貝類のお話と、海岸に漂着したさまざまな貝の標本の観察をおこないました。
太陽光に当てて硬化しましたら、館内に戻りさらに樹脂を足していきます。上面まで樹脂を流し込みましたら、再度太陽光に当て硬化させます。
その間に、茅ヶ崎の海岸に漂着する巻貝のダンベイキサゴ、キサゴの標本を観察し、その見分け方を調べました。
作成中の樹脂封入標本に時間をかけて十分に太陽光を当てたあと、硬化が足りないものについては、最後に紫外線を照射するUVライトを使用して完全に硬化させました。
参加者の皆さんが貝類の配置を考え、自ら作成した樹脂封入標本の完成です!
「夏休み!子どもワークショップ!」は、博物館で収集・保存・展示する資料等を自分で作成、調査することを通じて、地域の自然の資料を収集・保存、調査・研究していく事の意義や方法について体験学習していただくことを目的に、植物標本づくりと貝の観察と樹脂封入標本づくりのワークショップを2日間にわたって開催しました。
参加者の皆さんは、試行錯誤しながらも楽しんで作業を進めることができました。今回おこなった各ワークショップでの体験を元に、標本作成を引き続き進めていくことや、今後さらに興味を広げていくきっかけになって頂ければ幸いです。
市内外からご参加頂いた参加者の皆さま、ご協力頂きました文化資料館と活動する会の皆さま、どうもありがとうございました。

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