インドネシア大学「絵本がつなぐ国際芸術文化交流」
インドネシア大学「絵本がつなぐ国際芸術文化交流」
茅ヶ崎市は、創造都市「クリエイターシティ・チガサキ」を掲げ、文化芸術の力によって、人と人、地域と世界をつなぎ、新たな価値観を取り入れ、まちを盛り上げるため、海外の創造都市と文化芸術による交流を図るプロジェクトに取り組んでいます。
インドネシア大学の皆さんが来日し、茅ヶ崎で国際交流イベントを開催しました(2026年5月30日)
これまで、茅ヶ崎ゆかりの絵本作家の作品をインドネシア語に翻訳し、メッセージを添えて、国立インドネシア大学の協力により、インドネシアの小学校8校に贈りました。
今回のイベントの午前の部の冒頭では、同大学が現地の小学校に絵本を届けた際に行われた、読み聞かせや日本文化の紹介イベントの記録映像を上映しました。
絵本の読み聞かせを通じて、インドネシアの子どもたちは、遠く離れた日本の子どもたちに親しみを感じるようになったとのことです。
映像では、日本語でお礼を伝える子どもたちや、小学校の先生方からの感謝のメッセージも紹介されました。
また、同大学人文科学部日本語学科准教授兼人文科学部教育・研究・学生担当副学部長のロウリ・エステル先生から、多民族国家で多彩なインドネシア文化がテーマの絵本5作品と、校章がモチーフの記念品、そしてカードケースを贈呈いただき、茅ヶ崎市を代表して青柳教育長が受け取りました。
そして、寄贈絵本5作品のうち2作品を、図書館司書による読み聞かせの形式で、会場の皆さんと一緒に楽しみました。
その後は、インドネシアの各島の名前が付いた5つのブースにて、文化体験ワークショップを行いました。
スタンプラリー形式で、スマトラ(島や動植物の紹介)、ジャワ(インドネシア語の学習)、カリマンタン(インドネシアの様々な絵本の紹介)、スラウェシ(昔あそびの体験)、パプア(伝統的な布・民族衣装の体験)の全てのブースのスタンプを集めると、記念品としてキーホルダー等がもらえる楽しい企画でした。
さらに、午後の部では、「インドネシアにおける日本の絵本・ポップカルチャーへの関心について」と題し、ロウリ先生に講演していただきました。
インドネシアで日本のアニメやドラマ、漫画が親しまれるようになった歴史や、日本文化に影響を受けたインドネシア独自の文化の発展、インドネシアの小学校で読み聞かせや日本文化紹介イベントを開催した際の子どもたちの反応も紹介されました。
講演の結びは、絵本の読み聞かせが、異文化理解や文化の違いの尊重、人と人との継続的なつながりの形成をもたらし、より豊かで、平和な社会への実現につながるという話でした。
そして、終盤は、文教大学情報学部メディア表現学科の奥村真司教授が指定討論者としてコメントし、参加者の理解がより深まりました。
イベント全体を通し、インドネシアの文化や価値観に触れながら、絵本が持つ表現の豊かさを共有するとともに、新たな学びや友情、そして未来へ続くつながりのきっかけを得ることができ、文化芸術を通した貴重な国際交流の機会となりました。
左奥から時計回りに『ブブックのコロッケ』『きのぼりカンガルーのマントル・マス』『タンスの中のあそびば』『トバロのヤシざとう』『おねえさんのソンケットはどこ?』
(今後、図書館や子育て支援センター等での配架を予定しています)
左:カードケース 右:インドネシア大学の校章がモチーフの記念品
右上:図書館司書による寄贈絵本の読み聞かせを楽しむ子どもたち
左下:NHK国際報道局リポーターの取材に応じるロウリ先生(右)
右下:「もりのおくりもの」の作者たるいしまこさんもご参加いただきました(左)
(左から2番目:翻訳確認協力者の辻ジュウィタさん、中央:翻訳確認協力者のアルマンさん、右から2番目:翻訳確認協力者のラエハンさん、右:翻訳者の茅ヶ崎市国際交流協会佐藤真紀子さん)
左上:カリマンタンブース(インドネシアの様々な絵本の紹介)
右上:スラウェシブース(昔あそびの体験)
左下:パプアブース(伝統的な布・民族衣装の体験)
右下:全てのブースを体験し、スタンプを集めたパスポートブック(スタンプラリーカード)
左上:ジャワブース(インドネシア語の学習)
右上・左下・右下:スマトラブース(島や動植物の紹介)を楽しむ子どもたち
左上:パプアブース(伝統的な布・民族衣装の体験)に設置されたヘッドバンドやアクセサリー
右上:伝統的な布バティックの様々な模様をあしらったしおり型のぬり絵
左下:パプアブースを楽しむ参加者
右下:インドネシアの様々な絵本や、絵本に登場するインドネシアに暮らすキノボリカンガルーの紹介
茅ヶ崎ゆかりの絵本作家たるいしまこさんの作品「もりのおくりもの」シリーズをインドネシア大学が現地の小学校に届けた際の、読み聞かせや日本文化紹介イベントの記録映像から抜粋
右:お礼のはがき(裏面)の抜粋、鮮やかに彩られたぬり絵です
インドネシア大学の皆さん、ありがとうございました
またのお越しをお待ちしております
『もりのおくりもの』(たるいしまこさん作)をインドネシアの小学校に贈りました(2026年3月)
【寄贈先の小学校】
- SDIT Al Qalam (私立イスラム教学校)<デポック>
- SDN 28 (国立学校)<ジャカルタ市内>
- SDN 5 (国立学校)<ジャカルタ市内>
- Madrasah Ibtidaiyah (私立イスラム教学校)<ジャカルタ市内>
- Sekolah Karakter (semut-semut) (私立学校)<デポック>
- Sekolah BPK Penabur Sentul (私立キリスト教学校)<スンテュル>
- Sekolah Alam Indonesia (私立自然学校)<パルン>
- SDN 5 Rawabarat (国立学校)<ジャカルタ市内>
現地では、絵本の読み聞かせと日本文化を紹介するイベントが開催される予定です。
絵本にインドネシア語の翻訳シールを貼り、インドネシア語でしおりにメッセージを書きました(2026年3月)
本がだいすきプロジェクトちがさきのメンバーであるNPO法人まちづくりスポット茅ヶ崎とともに、絵本にインドネシア語の翻訳シールを貼り、インドネシア語でしおりにメッセージを書くイベントを3回にわたり開催しました。
海外の方との交流に関心のある方、絵本が好きな方、インドネシアへの留学経験がある方など、年齢もバックグラウンドも異なる50名近くの方がご参加くださいました。
翻訳にご協力いただいた、茅ヶ崎市国際交流協会の佐藤真紀子さんや、インドネシア人のアルマンさん、ラエハンさん、アリさん、ジュウィタさん、そして、今回題材とした『もりのおくりもの』の作者たるいしまこさんもご来場くださり、参加者と直接交流をしながら、皆でプレゼントを作る、楽しい時間となりました。
完成した翻訳絵本と個性溢れるすてきなしおりが、現地の小学校に届けられ、児童・教員の皆さんに手に取ってもらえるのを、参加者の皆さんも楽しみにしています。
右上:『もりのおくりもの』の作者たるいしまこさんもご参加いただきました(写真中央)
(左:翻訳確認協力者の辻ジュウィタさん、右から2番目:翻訳者の茅ヶ崎市国際交流協会佐藤真紀子さん、右:翻訳確認協力者のアリさん)
左下:インドネシア語でメッセージを書き絵を添えたしおりに、リボンをつけて完成させます
右下:インドネシア人と日本人が交流しながら、取り組む様子
左下:市外在住のインドネシア人の方、インドネシア留学経験者、平塚市国際交流協会の方も参加してくださいました
右下:インドネシア人の方が、完成した絵本をインドネシア語訳で読んでくれました
右:完成した絵本としおりを手に取る参加者の皆さん
茅ヶ崎ゆかりの絵本作家の作品をインドネシア語に翻訳(2025年10~12月)
茅ヶ崎ゆかりの絵本作家たるいしまこさんとあずみ虫さんの作品を、茅ヶ崎市国際交流協会(IAC)の佐藤真紀子さんのお力添えでインドネシア語に翻訳しました。
そして、IACの日本語日曜教室に通うアルマンさん、ラエハンさん、アリさんと、以前通っていた辻ジュウィタさんが、翻訳の確認にご協力くださいました。
日本では当たり前でも、インドネシアでは珍しいことも多く、丁寧に確認作業が進められました。
特に、日本語に多くあって、インドネシア語にないオノマトペの翻訳には、とても悩み、相談し合いながら取り組みました。
また、絵本に登場する「トランプ」は、インドネシアでは子どもの遊びではなく、ポーカーのような大人の賭け事のイメージがあるとのことで、作中の「ばば抜き」を体験し、盛り上がったところで翻訳確認に取りかかるなど、絵本の世界から、お互いの国の言語や文化、動植物の違いなどを知ることができました。
翻訳した作品
- 『トランプくま』(たるいしまこさん作・福音館書店)
- 「もりのおくりもの」シリーズ(『もりのふゆじたく』、『きのみのケーキ』、『あたたかいおくりもの』の3部作)(たるいしまこさん作・福音館書店)
- 『ねこちゃん』(たるいしまこさん作・福音館書店)
- 『アザラシのアニュー』(あずみ虫さん作・童心社)
左上:インドネシアでは子どもの遊びとしてなじみのないトランプで「ばば抜き」を体験
右上・左下・右下:たるいしまこさん作「トランプくま」の訳を悩み、相談しながら進める様子
左・右:たるいしまこさん作「もりのおくりもの」シリーズ(『もりのふゆじたく』、『きのみのケーキ』、『あたたかいおくりもの』の3部作)の翻訳確認に取り組む様子
「きのみ」がナッツなのか、果実なのか、総じて表現するインドネシア語がなく、最後まで悩み、絵や物語から読み解きました
左上:『アザラシのアニュー』の作者あずみ虫さんが応援にお越しくださいました
右上:あずみ虫さんを交えて翻訳確認
左下・右下:海の生き物の名前の翻訳に苦戦
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