茅ヶ崎の地理と自然環境

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ページ番号 C1041097  更新日  令和5年3月31日

 茅ヶ崎市は、東西約7キロメートル、南北約7.6キロメートル、面積は約35.8平方キロメートルのまちです。南部は相模湾に面し、北部は高座丘陵の南縁にあたり谷戸(やと)が広がっています。

 市域はその地形によって、大まかに4つに分けることができます。南部の海岸部、北部の丘陵部、相模川が運んできた土砂が積もって形成された低地部、海の後退によって生まれた砂丘部によって構成されます。

 北部丘陵地には、雨水や河川の浸食によってできた谷戸(やと)がたくさんあり、茅ヶ崎では「谷」と表記します。谷(やと)には湧き水に恵まれた豊かな生態系がなりたっています。堤の清水谷(しみずやと)や芹沢の柳谷(やなぎやと)が有名です。

 砂丘部は、縄文時代から続いてきた海の進退によって形成された地形です。縄文時代にあたる約6500年前のこと、現在よりも気温・水温ともに高かった頃は、北部の堤や下寺尾の辺りを除いては茅ヶ崎市域のほとんどが海でした。その後、現代にいたるまで海は下がり続け、海岸線も長きにわたってどんどん後退していきました。茅ヶ崎の砂丘は、かつては海の底だったのです。現代では、砂丘の大部分が宅地になっていますが、砂防林のもとに、独自の生態系が広がっています。

 砂丘部に相模川が流れ込む沖積地帯が低地部です。現在は宅地が広がっていますが、かつては広々とした農地でした。河川は肥沃な土砂をもたらしたほか、農業をする上で重要な水源であり、水田地帯と一体となってさまざまな生物を育んできました。この辺りは、関東大震災による地殻変動の影響で大きく地形や川の流れが変化した過去があります。現在の相模川は南北に一本通っていますが、かつては非常に複雑な流れをしており、中島、柳島などの島がつく地名はまさに島状になっていました。

 そして、海岸やその付近の砂浜では、海浜性の動植物をたくさんみることができます。茅ヶ崎沖にみえる、茅ヶ崎のシンボル「えぼし岩」は正式には姥島(うばじま)と言います。市域でも非常に古い500万~1200万年前の地層を確認することができ、同じ茅ヶ崎の海でも、岩礁による磯の環境が広がる姥島周辺とその他の海では少し生態系が異なっている点など、多くのみどころがあります。

 

自然環境評価マップ
『茅ヶ崎市自然環境評価調査 概要報告「自然環境評価マップで茅ヶ崎の自然を見てみよう」』
(茅ヶ崎市、2006)P.7より引用

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