チャドクガにご注意ください!
チャドクガについて
春から秋ごろにかけて、「木に毛虫がたくさん発生して困っている」という相談が寄せられます。
このような毛虫の被害の中でも、特に多いのがチャドクガに幼虫によるものです。
チャドクガは、毒毛に触れるとかゆみを伴う皮膚炎を起こしますので、正しい駆除方法で適切に駆除をしてください。
おもな発生場所
ツバキ、サザンカ、チャなどツバキ科の植物に発生します。
植え込みや生垣などで幼虫が発生し、刺す毛虫として問題となります。
庭木などの手入れ中に毒針毛(どくしんもう)に触れることもあります。
毒針毛に注意
チャドクガは、卵から成虫に至るまで全期間を通じて、微細な毒針(長さ0.1ミリメートル程)を持っています。
これを毒針毛といいます。この毒針毛は、風に乗って飛散します。
これが皮膚につくと、かゆみの強い皮膚炎を起こします。
さなぎになる直前の幼虫(毛虫)の毒針毛は、50万本にも達するといわれています。
毒針毛は、卵の表面を覆った毛塊、成虫の体の一部にもついています。
また、さなぎになるまでに約6回脱皮をしますが、毒針毛は幼虫の脱皮殻にも残りますので、十分注意をしてください。
チャドクガの発生は年2回

葉の裏に産み付けられた卵塊(黄色の毛玉状)で冬を越し、幼虫(毛虫)は、年2回、4~6月と8~9月頃に発生し、7~8月と9~11月に成虫(ガ)になります。
卵 → 幼虫(毛虫) → さなぎ → 成虫(ガ)
孵化後の幼虫は、葉の裏から表皮を残しながら食べて成長します。
成長するにしたがって、葉の裏や表に集団で並び、葉の縁から食べる姿が見られます。
気候により発生時期がずれることや、1年に3回発生することがあります。
早めに発見・駆除をしましょう!
チャドクガの駆除は、チャドクガが発生している場所の土地所有者や管理者が実施してください。
自身での駆除が難しい場合には、専門の駆除業者へ依頼してください。
- 幼虫(毛虫)の駆除
駆除する場合は、防止、長そで、長ズボン、ゴム手袋、マスク、メガネなど、できるだけ肌を露出しないようにします。
幼虫が生息する葉に袋をかぶせ、枝ごと切り取って処分しましょう。
樹木全体に広がってしまうと、個人での駆除は難しくなりますので、幼虫が小さく、1枚の葉に群がっている4月、8月頃に駆除をするとよいでしょう。
幼虫は殺虫剤に弱いので、園芸用殺虫剤で駆除できます。また、毒針毛が飛ばないようにする固着剤などもありますので、そのようなものを使うと安全に駆除ができます。ゴキブリ用などの家庭用殺虫剤でも駆除できますが、木が傷んでしまう恐れがあります。
また、殺虫剤をかけると幼虫が落ちてくるので、落ちてくる幼虫に触れないように十分ご注意ください。
幼虫が死んでも、毒針毛は残りますので、樹木に残っている毛にも気を付けましょう。
- 成虫(蛾)の駆除
成虫が飛んできた場合は、止まったところを濡れた雑巾や何枚か重ねたティッシュペーパーで押さえつけ、毒針毛が飛散しないように捕獲しましょう。追い回したり、殺虫剤をかけたりすると、毒針毛をまき散らすことになるので注意しましょう。
チャドクガに触れてしまったときは・・・
- 症状
毒針毛に触れた直後から、かゆみをともなって赤く腫れ、1日~2日後にかゆみの強い赤い発疹ができます。かゆみは2~3週間続きます。症状のあらわれ方や程度には個人差があります。
かゆみのある部分を掻くと、チャドクガに直接触れなかった部分にも被害が拡大しますので、注意しましょう。
- 処置方法
セロハンテープなどの粘着力のあるもので周辺をそっと押さえて、毒針毛を取り去ります。その後、強い流水やシャワーで上から洗い流します。
薬は、抗ヒスタミン軟膏、抗ヒスタミン含有のステロイド軟膏を使用します。アンモニアは効きません。
水ぶくれになったり、被害範囲が広い場合は皮膚科を受診してください。
目に被害があった場合は、水で十分に洗い流した後、眼科を受診してください。
ゴミとして処分するときのお願い
ごみ集積所にチャドクガがついた枝葉を出す際は、同じ集積所を使う方、また作業員への注意喚起のために、袋に「毛虫注意」などの表示をしていただくようご協力をお願いいたします。
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このページに関するお問い合わせ
保健所 衛生課 環境衛生担当
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