令和7年11月19日 「パラIDジャパン・年代別オープン卓球大会2025」に出場した那須 光さんが優勝報告のため市長を訪問
令和7年11月19日 「パラIDジャパン・年代別オープン卓球大会2025」に出場した那須 光さんが優勝報告のため市長を訪問
- 掲載日
- 令和7年12月9日(火曜日)
11月19日「パラIDジャパン・年代別オープン卓球大会2025」に出場した那須 光さんが優勝報告のため市長を訪問
9月27・28日、那須 光(なすの ひかる)さんは山口県山口市の維新大晃アリーナで行われた「パラIDジャパン・年代別オープン卓球大会2025」女子10代の部に出場しました。那須さんは支援学校に通う1年生で、この大会で初優勝を果たすとともに最年少優勝の記録を16歳に塗り替えました。
市長を待つ間、同席したコーチに「緊張する」と話していましたが、市長と向かい合って席に着くと、自らの言葉で大会のことやその時の気持ちについて語ってくれました。
光さん:「大会への出場が2回目のことだったので、遠くへ行くのが慣れていなかった。山口県まで行くのは大変でした。」
お父様:「新幹線で行きました。その先の最寄りの所まで乗り換えもあり、到着するまでに半日かかりました。」
予選リーグでは、4選手が総当たりで対戦しました。光さんは自身も左利きですが、左利きの選手との対戦が苦手で、「これまで右利きの選手ばかりだった。左利きの選手にこんなに当たると思わなかった」と話すほど、難しい試合運びとなってしまったそうです。そのため上位2人が決勝リーグに進めるところ、1勝2敗となってしまい予選敗退だと思っていました。ところが3選手が1勝2敗となり、ゲーム率に救われ2位で決勝トーナメント進出を決めました。「負けたと思っていたので、決勝進出が決まって泣いてしまった」とその時を振り返り話してくれました。
準決勝では、神保さくら選手(神奈川県)と対戦しました。神保さんは7月の大会で、小学生でありながら東京パラリンピックで銅メダルを獲得した伊藤槙紀選手から1ゲームを奪う活躍を見せた選手で、光さんと同じ左利きの選手です。予選リーグでは左利きの選手に厳しい展開でしたが、「勝てるよ!」「できるよ!」という父からの声掛けに3ゲームを先取しました。しかし、その後のゲームを取られてしまいます。そんな中迎える最終ゲーム、「強気で!気持ちで負けるな!」という更に力強い言葉に背中を押され、光さんはフルゲームに勝ちました。
決勝は、予選リーグで負けてしまった内田優羽選手(島根県)と再び対戦しました。内田選手は「カットマン」呼ばれるプレースタイルで、予選リーグでも唯一3勝した選手です。お父様曰く、「逆回転の曲者プレイヤー」とのことです。光さんは1ゲーム目11-9と競り合えたことで、気持ちで負けてはいけないと、スマッシュをして攻めていこうとプレーをしました。2ゲーム、3ゲームを連取し、「気持ちで負けるな!」と緩めることなく試合に集中しました。すると、相手のメンタルが切れたようになり、「最終ゲームでは、タタタタッと点を取って勝った。」と、優勝を決めた時の様子を語ってくれました。
同席したコーチは光さんについて、「精神力がすごい。心の強さ、粘り強さが持ち味。練習で苦しいところも我慢強く、次の時には進歩している。今回は運を味方にしたところもあると思うが、試合の中でも成長したと思う」とおしゃっていました。
光さんが卓球を始めたのは中学生の時で、それまでは卓球とは縁がありませんでした。東京オリンピックで水谷隼選手と伊藤美誠選手が金メダルを獲得したのを見て競技を始め、3年半程で今日の成績を収めるまでの選手になりました。練習は市内の卓球スクールや総合体育館、市体育館の卓球練習場も利用しながら行っています。「練習で総合体育館が使えないと、寂しくて寂しくてたまらない」「1番ほしいものは卓球場」と話すほど、毎日練習に励んでいます。12月には次の大会を控えており、ベスト8に入りたいと目標を掲げ、コーチも「言ったことを着々と実現している」と話します。
「1番の目標は、ナショナルチームに入ること。海外へ行き、世界で活躍したい。できれば2028年のロサンゼルスパラリンピックに行きたい。」
今後の目標について、誰かに促されることもなく、光さんは自ら語ってくれました。その揺るぎない言葉は、確信に変わることを期待させます。
「1番会いたい人は、水谷隼さん。水谷さんに会ってみたい。」と最後に16歳の素顔を見せ、周囲を柔らかな空気に変えた光さんは、一流を目指す選手でありながらとても可愛らしい方でした。
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