福祉施設内で行う平時からの新型コロナウイルス感染症対策について

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます

ページ番号 C1048695  更新日  令和5年3月31日

平時から備える新型コロナウイルス感染症対策

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、多くの福祉施設で職員や利用者の感染が確認され、クラスター(同一施設内で関連のある感染者が5名以上となった状況)となった施設も多くもありました。初発のコロナ陽性者発生時に速やかに保健所と施設間で情報交換を行うことが、感染拡大を防ぐことに繋がります。
 陽性者発生時に、混乱せず対応が出来るよう、平時からの準備が大切です。このページでは福祉施設において、平時から備える新型コロナウイルス感染症の対策についてまとめております。

 施設内で感染が認められた際に、茅ヶ崎市保健所と円滑に情報交換ができるよう、事前に準備していただきたい資料もありますので、このページを参考に平時から準備して下さい。

平時に準備しておく内容

【施設内で予め用意・確認すること】

  • 嘱託医やかかりつけ医との連携、施設の集合検査や治療を行ってくれるかの確認
  • 陽性者発生時に保健所へ提出する書類(施設の見取り図、入居者リスト、食事の座席表)
  • 感染防護具、消毒物品の備蓄
  • 職員等の配置、応援体制の構築

詳細は下の通りに示します。

(1)嘱託医との連携、集合検査や治療実施についての相談

 早期的な治療介入によって重症化を予防することが期待されています。症状が悪化しないうちに予防的に抗ウイルス薬や解熱剤の服用など、早期的な治療介入によって重症化を予防することが期待されています。施設を利用する方が陽性となった場合、早期治療が実施できるか、平時から嘱託医やかかりつけ医に確認しておきましょう。
 施設によっては、診療や処方などを嘱託医が治療する場合や利用者のかかりつけ医が治療するかによって、対応が異なるため、コロナ陽性者発生時に迅速に治療に繋げられるよう予め確認しておくことが大切です。

 施設利用者が陽性となった場合、状況に応じて集合検査を行います。その理由は、他の利用者が感染していないかを確認し、陽性の場合に早期治療に繋げることや感染拡大防止を図るためです。そこで嘱託医による集合検査を実施してもらえるか確認をしましょう。嘱託医による検査の実施が難しく施設側で検体採取を行う場合、保健所が集合検査の調整や手配をする場合があります。(保健所が手配する集合検査を行う場合は、保健所での調査と集合検査の対象にあたることが必須です。)

早期治療のイメージ図

施設内での早期治療までのイメージ

(2)発生時に提出する予定の書類準備

 施設内で陽性者が発生した場合、保健所が電話で積極的疫学調査を行います。その際に、感染拡大防止を目的とし、施設側と保健所で情報共有を行います。保健所へ提出していただく書類(データ)がありますので、予め用意しておきましょう。

【保健所へ提出していただく書類(データ)一覧】

  • 施設の見取り図
  • 入居者リスト(部屋番号と名前をフルネームで記載してあるもの)
  • 食事摂取時の座席表

施設の見取り図の例

施設の見取り図 見本

上の見本のとおり、施設の構造がわかるものをご用意ください。
フロア図をもとに施設内のゾーニング(区分け)や感染防護策について、具体的な提案等をすることができます。

食事摂取時の座席表の例

食事配置表

利用者の重症化リスクとコロナ治療薬の意向を確認しておきましょう

新型コロナウイルス感染症の治療薬(経口内服薬)は、発症から5日以内に投与を開始する必要があります。
治療薬の速やかな処方と内服のためには、陽性者本人の治療への意向の確認や基礎疾患の情報等、事前に確認が必要な基本情報があります。

【新型コロナウイルス感染症治療薬処方のための準備】

  • 入所者本人とそのご家族への平時から説明
    (コロナ陽性となった場合に、コロナ治療薬を使用する意向があるか)
  •  基本情報の収集
     (生年月日、年齢、ワクチン接種歴、既往歴、内服薬等)

 

上の治療に必要な情報をまとめたデータとして、「意向確認リスト」があります。事前に意向確認リストを使って利用者の情報をまとめ、予め意向確認などをして、準備しておきましょう。

感染防護具、消毒物品の備蓄

 コロナ陽性者が発生した際は、感染対策のため多くの感染防護具と消毒物品が消費されます。

 事前に感染防護具と消毒物品を備蓄し、陽性者発生時に足りないことがないようにしておきましょう。

職員等の配置、応援体制の構築(業務継続計画(BCP)の確認)

陽性者が発生した場合、陽性者を対応する人や陽性者が発生した部署のスタッフを限定することで感染拡大防止に繋がります。また、職員が陽性者となった場合、限られた人員で運営する必要があり人材不足となる可能性があります。
下の項目を踏まえて、事前調整として、業務継続計画(BCP)の作成を行いましょう。作成後、所内での検討や想定訓練を繰り返すことで、各施設の状況に即した内容に修正し、活用できるよう取り組みましょう。

  • コロナ陽性者が発生した際に、どのように職員を配置するか
  • 検査にあたっては看護師を法人等から派遣要請出来るのか 等

 

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は参考になりましたか?
質問:このページの内容はわかりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

このページに関するお問い合わせ

保健所 保健予防課 感染症対策担当
〒253-8660 茅ヶ崎市茅ヶ崎一丁目8番7号
電話:0467-38-3321 ファクス:0467-82-0501
お問い合わせ専用フォーム