広報ちがさき2023年(令和5年)2月1日号5面 第1175号 Catch The Wave(キャッチザウェーブ) vol.5  新しいアイデアや独自の工夫で時代の波に挑む市内事業者を紹介します。 産業振興課商工業振興担当 キャンドルからフラワーロスゼロを 日本サステナブルフラワー協会代表 安永かおりさん キャンドルにあしらわれた色とりどりの花。アトリエには毎日、花屋や結婚式場で役割を終えた「廃棄花」が届きます。届いた花は洗浄や乾燥などを経て、新たにキャンドルに生まれ変わります。 安永さんは、昨年の湘南ビジネスコンテストで準グランプリを受賞。「出場して、自身の活動や思いと今一度向き合えた。花を捨てるのが当たり前だった社会を変えていきたい。」と話してくれました。 日本サステナブルフラワー協会 幸町12-5幸町ハウス1階 【メール】info@sustainable-flower.com 協会代表 安永かおりさん 廃棄花から作られた「リブルームキャンドル」 QRコード インスタグラム 市民の活動だより ちがさき市民活動サポートセンター ☎(88)7546 コミュニティナース茅ヶ崎  コミュニティナースとは、地域の人の暮らしの身近な存在として「毎日の嬉しいや楽しい」を一緒につくり、「心と体の健康と安心」の実現を目指す活動です。茅ヶ崎では身近な誰かを元気にしたいという思いを大切にしています。 小さなおせっかいで人とつながり まちを元気に  コミュニティナース活動をしている仲間と情報交換やお互いの活動を手伝っています。また地域のイベントに参加し、健康や介護の相談窓口、ちがさき体操、大人と子どもが一緒にできるワークショップなどを企画し、小さな楽しいことを体験できる場所を作っています。看護師などの資格がなくても活動はできます。出会った人が元気になったり、仲間が増えていくことが活動の原動力です。誰かの元気の役に立ちたい方、一緒に小さなおせっかいをしてみませんか。 活動日 ①毎月第2日曜日②奇数月第3土曜日 場所 ①甘沼成就院お寺マルシェ②ちがさきサポセン(勉強会)など 問合 【メール】cn.chigasaki@gmail.com お寺マルシェでの活動 白井幸子 代表 茅ヶ崎ゆかりの人物たち 第二十九回 和田(わだ) 清(せい)  今年は、1923年に関東大震災が発生してから100年を迎えます。今回は関東大震災によって出現した「旧相模川橋脚」の保存に尽力した人物のひとり、東洋史学者・和田清を紹介します。 東洋史学者として  和田は、1890年11月15日、現在の茅ヶ崎市萩園に生まれました。1915年、東京帝国大学(現:東京大学)史学科東洋史学専攻を卒業し、1917年には「内蒙古諸部落の起源」を発表します。1922年から同大学文学部の講師となり、その後1933年に教授に就任して以降、約20年にわたり教鞭を執りました。定年退官後も、和田は日本大学をはじめとした多くの大学で教授・講師を勤め、戦時下における東洋史学を支えました。  和田は、主に満州・蒙古史を専門とし、特に元が滅亡した後の蒙古史の研究において著名で、地名の考証を主とした歴史地理的研究や、政治史などの研究を行いました。そのほか、中国史に関しても「東亜史論藪(とうあしろんそう)」や「中国史概説」などの著書を発表しています。東洋学分野において日本最古・最大の研究図書館である現在の公益財団法人東洋文庫では、研究部長として、満州語・蒙古語の資料収集に力を注ぎました。  晩年は、体調を崩して療養生活を続けていた和田でしたが、1963年6月22日に72歳で死去しました。 旧相模川橋脚の保存に尽力  和田の活動で、茅ヶ崎と深く関わりがあるのは、国の史跡で天然記念物の「旧相模川橋脚」です。1923年の関東大震災の発災時、激しい揺れによる液状化現象で、下町屋の水田から7本の木柱が出現しました。実家に帰省していた和田は、地元の住民からその現象を聞いて現地に赴き、その木柱を検分しました。和田は、この木柱が何らかの歴史的遺産であると確信し、同じく歴史学者である沼田頼輔(らいすけ)に現地調査を託しました。  1924年1月に沼田は現地調査や住民への聞き取りを実施。その結果と「吾妻鏡」「保暦間記(ほうりゃくかんき)」などを中心とする文献史料から、木柱は、鎌倉時代の1198年に源頼朝の家臣であった稲毛重成が、亡き妻の供養のために相模川に架橋した時の橋脚であり、重要な遺跡と考証したのです。  和田と沼田の働きかけによって、当時の茅ヶ崎町はその土地を買収しました。また、その後内務省の専門家による調査を経て、1924年に神奈川県の仮指定史跡、1926年には国の史跡に指定されました。和田による実地検分と沼田への調査依頼は、茅ヶ崎の文化財保護活動に大きな足跡を残したのです。  「旧相模川橋脚」は、2001年以降に行われた保存整備に伴う発掘調査で確認された部分が2008年に史跡の追加指定を受けました。また、2013年3月27日、液状化現象に関するものとしては全国初の国の天然記念物に指定されました。和田は、史跡という歴史遺産のみならず、関東大震災の痕跡を残す記念物としての「旧相模川橋脚」の保存活用に、多大なる影響を及ぼしたと言えます。 【文化生涯学習課市史編さん担当】 和田 清 旧相模川橋脚 2/11(土・祝) 多彩な12団体の音楽コンサート うみかぜテラス☎(85)0942  うみかぜテラスで活動する12団体が日頃の練習の成果を披露するコンサートを開催。室内履きをご持参ください。 出演団体 茅ヶ崎JAZZ楽団、オカリナサークルうぐいす、鳴風(めいふう)(尺八)、和太鼓 湊、茅ヶ崎ヴォイス(ウクレレ)、茅ヶ崎ソウル音楽研究会(モダンジャズ)、笛なかま えぼし、Nicole(ニコル)(二胡)、湘南ウクレレ倶楽部、アンリバンド、湘南グレースチャペル(ゴスペル)、アンサンブルADA(アダ)(吹奏楽) 日時 2月11日10時~16時30分 QRコード コンサート 中小企業向けSDGs・ESG経営セミナー 企画経営課企画経営担当  中小企業のSDGs経営導入の第一人者が、カードを使ったワークを交えて具体的な導入手法や好事例を紹介します。 日時 2月24日(金)14時~17時 場所 藤沢商工会館ミナパーク多目的ホール(藤沢市藤沢) 講師 白井旬さん(株式会社職場のSDGs研究所代表) 対象 市内、藤沢市、寒川町で中小企業を営む事業者100人〈申込制(先着)〉 申込 2月17日(金)17時まで  ほか 後日動画配信あり〈申込制〉 QRコード 申し込み 宝くじの助成金で地区の防災備蓄品を整備 松林地区まちぢから協議会では、宝くじの助成金を活用して、発電機やガソリン携行缶などを購入し、防災備蓄品を整備しました。【防災対策課防災担当】