広報ちがさき2022年(令和4年)12月1日号2面 No1173 民間事業者に義務化される合理的配慮とは 障害者差別解消法は、障がいのある方もない方も、互いにその人らしさを認め合いながら共に生きる社会を目指して定められました。 昨年の法改正で、民間事業者に対して2024年までに合理的配慮の提供が義務化されます。そこで、障がいのある方がよく利用している市内事業者2店舗に、どのようなことを心掛けているのか聞きました。 障害者差別解消法のポイント 不当な差別的取り扱いの禁止 障がいを理由に差別することを禁止。 □ 受け付けの対応を拒否する □ 本人を無視して、付き添い人だけに話しかける □ 介助者が一緒にいないとお店に入れない 合理的配慮の提供 障がいのある方から困っていることを伝えられたときに、できる範囲で対応する。 □ 段差での補助、高い場所の商品を取って渡す □ メニューや商品表示を写真などで分かりやすく説明 □ 本人の意思を確認し、タッチパネルの操作などを代行 クロップ エス茅ヶ崎本店(美容院) 車椅子の施術で サロンは入口から中までバリアフリー。車椅子のままでも施術できます。カットする席は、なるべくシャンプー台の近くにします。 店長 村田一平さん ウェルカムな気持ちが大切 障がいのある方と行動することで当事者の困難さに気付き、施術中でも工夫しています。障がいのある方は行きやすい店探しに苦労しているので、「どうぞ」と声掛けするなどウェルカムな気持ちを伝えることも大切です。 宮代肉店(精肉・総菜) 支払いの場面で 財布から小銭を出したり、エコバッグに商品を入れたりするのに手間取っているお客さんがいたら、了承を得て手伝います。 店主 宮代都師洋(みやだいとしひろ)さん 声掛けで周囲も理解を 見た目では分からない障がいのある方に、「ゆっくりでいいよ」「手伝うよ」と声掛けすることで周囲の方にも理解してもらえています。自立のため頑張って来てくれているので、応援したいです。 障がいへの理解を深めよう カフェ ドットコム(市役所内) 障がいのある方の就労を支援するカフェに行ってみませんか。11月28日(月)~12月9日(金)ブレンドコーヒー200円を100円で提供。 ふれあい作品展 障がいのある方が制作した布製品や陶芸・木工作品などを展示、販売します。 期間 11月28日(月)~12月9日(金) 時間 9時~17時(9日は16時) 場所 市役所本庁舎市民ふれあいプラザ 問合 市地域作業所連絡会 ☎(58)3300(あかしあ) 障がい理解のアンケート 誰もが自分らしく生きがいのある暮らしを実現するために、皆さんの声を聞かせてください。 期間 12月7日(水)~28日(水) 障がい理解アンケート 情報を手軽に障がい者支援アプリ 障がいのある方がスマートフォンなどで、各種制度や障害福祉サービス事業所等の空き状況を確認したり、市からの通知を受け取れたりするアプリを1月中旬に公開します。 一人一人にできるこころのバリアフリー まちには合理的配慮が必要な場面がたくさんあります。事業者だけでなく、私たち一人一人にできることを考えてみませんか。 ◆駅のホーム(視覚障がい) 場面:白杖を持つ方がホームの端を歩いている 配慮:声を掛ける。見守る ◆学校(知的障がい) 場面:話したり、聞いたりすることが苦手な友だちがいる 配慮:ゆっくり、やさしく話す。楽しく一緒にやってみる ◆電車・バス(障がい全般) 場面:ヘルプマークを持つ方がいる 配慮:席を譲る、行き先を案内する ◆職場(精神障がい) 場面:気分の浮き沈みがある同僚がいる 配慮:仕事がうまく進まないときも、理解して見守る ◆花火大会など(身体障がい) 場面:立っている人が前に居て、車椅子の方が花火を見られない 配慮:最前列へ案内する ※「心のバリアフリー」ポスターから抜粋 「心のバリアフリー」 ポスター展示 昨年12月から毎月、市内の施設で掲示してきたポスターを一挙に展示します。 期間 11月28日(月)~12月9日(金) 時間 8時30分~17時 場所 市役所本庁舎市民ふれあいプラザ 問合 都市政策課交通計画担当 ■ポスターに関する意見募集 心のバリアフリーポスターの感想や意見などをお寄せください。 ポスターアンケート▶ こころのバリアフリー市民部会 誰もが安心して過ごせるまちづくりのために市民のみなさまに「ありがとう」を伝えていきます。【都市政策課交通計画担当】