広報ちがさき2022年(令和4年)8月1日号5面 No1169 大人より体温が上昇しやすい 乳幼児の熱中症対策を 保健所健康増進課健康づくり担当☎(38)3331  乳幼児は新陳代謝が活発で体温が高く、汗腺の発達も未熟でうまく体温調節ができません。大人よりも体温が上がりやすいので、夏のお出掛けは、特に注意しましょう。熱中症対策のポイントを紹介します。 監修:市と健康増進に関する包括連携協定を結ぶ大塚製薬株式会社 顔色や汗のかき方を観察 顔が赤く、ひどく汗をかいている場合は、涼しい場所で十分に休ませたり、ぬれタオルを当てて体を冷やす 水分補給の声掛けを 少量ずつこまめに水分をとるように、保護者から声掛けをする 日ごろから暑さに慣れさせる 軽く汗ばむ程度の適度な外遊びで、暑熱順化(しょねつじゅんか)を促進 服装を選ぶ 襟元が緩めで、熱を逃がしやすいゆったりとした服装を選び、環境に応じて衣服を着脱する ※熱中症環境保健マニュアル2022(環境省HP)参照 QRコード 熱中症対策 市民の活動だより ちがさき市民活動サポートセンター☎(88)7546 パソコンボランティア湘南  20周年を迎えるパソコンボランティア湘南は、常に新しい情報を取り入れ、IT初心者を支援しています。ITの知識技能向上を図り、情報化社会から取り残される人がいないようにしたいと願って活動しています。 デジタル化に向け、誰一人取り残さない支援を  豊富な経験を持つ会員同士が協力し、初心者向けにパソコンやスマートフォン、タブレットなどの使い方を支援しています。会場での講座だけでなく、訪問活動や障がいのある方への支援、Zoom講座なども実施しています。生涯現役を目指し、相互に学び育ち合う活動を一緒にしませんか。  自分のスキルを生かしたい、レベルアップしたいなどとお考えの方、ボランティア希望の方はぜひ体験や見学にご参加ください。 活動日 ①IT講座・PCサークル/不定期②IT支援/第2・第4月曜日 場所 ①各公民館他②ちがさき市民活動サポートセンター 問合 【メール】pv-jimukyoku@pvshonan.net ITミニ講座で学ぶ QRコード 団体HP 大木 伊都子代表 茅ヶ崎ゆかりの人物たち 第二十六回 萬鉄五郎(よろずてつごろう)  萬鉄五郎は、茅ヶ崎のさまざまな風景を描いた重要な画家の一人です。萬にとって茅ヶ崎との出合いは、画風を変化させるほどの運命的なものでした。 油絵との出合い  萬は、1885年に現在の岩手県花巻市で生まれ、裕福な農海産物問屋の9人兄弟の長男として育ちました。萬と絵の出合いは、14歳のころに日本画を独習したことでした。16歳には、大下藤次郎著「水彩画之栞」を読み水彩画を始めました。  1903年に上京し、早稲田中学校で学びながら、絵画同好会の淡翠会に所属し、絵画への興味をさらに深めました。20歳ごろから通い始めた白馬会第二洋画研究所で、油絵に出合うことになります。 故郷、東京そして茅ヶ崎へ  早稲田中学校卒業後の1906年に、臨済宗円覚寺の禅師による北米布教計画に加わりました。しかし、サンフランシスコ大地震の影響で布教計画が失敗し、半年で帰国。翌年、東京美術学校西洋画科本科に首席で入学しました。アカデミズムの中で画技の習得に精進した萬は、のちに「さかのぼって考えるのに面白かったのは、美術学校の5年間であった。この5年間だけがぽっかり陽があたっているという様な感じである」(「私の履歴書」『中央美術』第11巻11月号)と回想しています。西洋絵画の新しい動向を積極的に取り入れ、さまざまな試みを重ねて、卒業制作として「裸体美人」を完成させました。この作品は萬の初期の代表作となり、20世紀美術の重要な絵画運動「フォーヴィスム」の国内での新たな実践例となりました。  1914年に故郷へ戻り、作品の制作に打ち込むようになりました。萬は人体表現や風景に強い関心を示しながら、独自のフォルムや色彩を追求していき、1916年に再び上京。1917年、日本美術史にその存在が刻まれるキュビスム風の代表作品「もたれて立つ人」を制作・発表しました。1918年ごろから、過労と睡眠不足で神経衰弱気味となり、肺結核を併発したため、弟が療養していた茅ヶ崎で療養することになりました。 茅ヶ崎での安寧な生活  1919年、茅ヶ崎に転地した萬は、南湖の八雲神社近くにあった木村別荘に移り住み、アトリエを構えました。心身ともに回復し、体つきもふくよかになった萬は、笑った顔がえびす顔に見えると、近隣の人々からオエベス様と呼ばれ親しまれました。スケッチブックを片手に海岸や周辺を散歩しながら、茅ヶ崎の風景を写生して過ごしていました。  油彩画と並行して「湘南風景」をはじめとした多数の南画を制作し、より奥深い空間表現を追求しました。また、「漁村の朝」や「江の島を望む海景」などの水彩画も描き、表現の手段にこだわらず意欲的に制作活動をしました。  茅ヶ崎との出合いを通して、萬はこれまで取り組んでいたキュビスムから大きく画風を変えていきました。「南湖院」や「水着姿」、「海岸風景」などの茅ヶ崎の風景に根ざした明るく開放的な作品は、萬ならではの新たな絵画が展開する可能性を示すものでした。  しかし、自らの道を歩み始めた矢先の1927年、病のため、萬は南湖の自宅で早すぎる生涯を終えました。享年41歳でした。 【文化生涯学習課市史編さん担当】 茅ヶ崎海岸での萬鉄五郎 まちづくりにみなさんの思いを 企画経営課企画経営担当  茅ヶ崎市総合計画に定めた将来の都市像の実現に向けて、2023年度から始まる茅ヶ崎市実施計画2025を策定しています。位置付ける目標や事業などの構成案について、さまざまな方の意見を聞くために、オープンハウス(展示型の自由意見提案会)を各会場で開催します。 期間 9月3日(土)~20日(火)のうち10回程度開催 場所 市役所本庁舎市民ふれあいプラザ他 QRコード 開催情報 寄付のお礼と公表 (敬称略)  企業・団体・個人の方から寄付をいただきました。心より感謝申し上げます。 〈子ども未来応援基金へ〉▷田中重光(しげみつ)=1万円▷三上千景(ちかげ)=9000円▷匿名=37万7488円 〈市民活動げんき基金へ〉(2/1~5/31)▷コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社=3万2451円▷特定非営利活動法人NPOサポートちがさき=1万2371円▷湘南ヤクルト販売株式会社=1万439円▷益永律子=1万円▷募金箱=1200円▷匿名=1万円 〈文化振興基金へ〉▷国際ソロプチミスト茅ヶ崎=10万円 〈市へ〉▷茅ヶ崎湘南ロータリークラブ=50万円▷サントリービバレッジソリューション株式会社=2万757円▷株式会社伊藤園=6万8143円▷株式会社コスミック=ソーラーLED灯火 ねんりんピックかながわ2022 市交流大会のボランティア・売店出店者の申し込みは8月31日(水)までです。【スポーツ推進課推進担当☎(82)7136】