広報ちがさき2022年(令和4年)8月1日号2面 No1169 学芸員に聞く 博物館の楽しみ方  博物館のコンセプトは「大地と人の物語」。茅ヶ崎を海・砂丘・川・低地・丘陵の地形に分け、さらにえぼし岩や下寺尾の遺跡など17のテーマを設けて、茅ヶ崎の自然や歴史・文化を伝えます。市内に住む内海さん家族が、学芸員と一緒にまちの魅力を再発見してきました。 新しいまちの魅力を見つけるぞ 内海さん家族。左から賢太郎さん、晴空(はれあ)くん(小学4年生)、咲来(さら)ちゃん(小学2年生)、幸(みゆき)さん 博物館の南側に駒寄川、西側に観察広場があり、自然観察会なども予定 近隣に民俗資料館(写真の旧和田家住宅、旧三橋家住宅)や下寺尾の遺跡なども ▼ エントランス エントランスにあるサマリー展示。展示物の説明はあえて見えない。気になるものがあったら、答えは展示室の中に入って見つけよう 茅ヶ崎館にある日本最古といわれる木製サーフボードのレプリカがお出迎え 縄文時代は玄関開けたら砂浜だったんだ 昔、自宅がどのような地形の上にあったかなど見てみよう 学芸員 Check 1 学芸員(市職員) 渡部敦寛 好奇心をくすぐる展示に  自分から見たいと思わせる仕掛けが随所に。また、開かれた博物館として、展示物をなるべくケースに入れず、近くで見られるようにしています。 ▼ 基本展示室 何が入っているのかな 引き出しを開けたら、そこには… 近代の別荘だった松籟荘(しょうらいそう)の模型と、実際に飾られていたステンドグラス 学芸員 Check 2 一つのテーマを多角的に  例えば、えぼし岩がテーマなら、そこに生息・生育している動植物などの自然分野だけでなく、絵画や和歌に登場したえぼし岩など歴史・民俗分野の視点でも見られるように工夫しています。 ▼ 企画展示室 茅ヶ崎の古代~現代の様子が分かる資料の実物がたくさん見られました 旧相模川橋脚など、茅ヶ崎の歴史も面白そう 頼朝はどこかな 夏の企画展では、鎌倉時代当時の旧相模川橋脚の姿を再現した模型を展示。企画展は年2、3回を予定 ▼ 図書室 探したい本は司書がお手伝い 郷土資料や図鑑・辞典を中心に約2万冊を所蔵。貸し出しも可(一部を除く) バックヤード(非公開) 広~い  歴史・民俗収蔵庫、特別収蔵庫など6つの収蔵庫がある。虫やカビが発生しにくく保存に適した温度22℃前後、湿度55%前後に自動管理 未来の茅ヶ崎を考えるきっかけに  1971年に開館した文化資料館は、市民と協力して茅ヶ崎の自然や歴史・文化について調べ、資料を集め、展示やワークショップなどを行ってきた先進的な博物館でした。それを引き継ぐ新しい博物館は、50年の活動の成果である7万8000点の資料を保存し、まちを語るに欠かせない大切な宝物として、展示やワークショップなどで活用していきます。これまでと今を知り、さらに未来の茅ヶ崎を考えるきっかけが作れるような活動を進めていきます。 学芸員(市職員) 須藤格 夏の企画展「鎌倉殿」の時代の茅ヶ崎 ■期間 7月30日(土)~10月23日(日) ギャラリートーク 基本展示や企画展示について、学芸員が分かりやすく解説。詳細は市HPで確認を 夏休み 子どもワークショップ ■考古学体験講座 8月4日(木)・13日(土)いずれも受付時間10時~11時30分、14時~15時30分 ■植物標本づくり 8月7日(日)・10日(水)・17日(水)いずれも受付時間14時~15時30分 ■場所 堤3786-1 ■交通 神奈中バス「湘南みずき」または「堤坂下」下車徒歩約15分/コミュニティバス「浄見寺入口」下車すぐ。駐車場は12月に完成予定  ■開館時間 9時~19時(最終入館時間18時30分) ■休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)。臨時休館あり。市HPで確認を ■問合 博物館☎(81)5607 広告掲載のお申し込み・お問い合わせは秘書広報課へ こころのバリアフリー市民部会 誰もが安心して過ごせるまちづくりのために市民のみなさまに「ありがとう」を伝えていきます。【都市政策課交通計画担当】