広報ちがさき2021年(令和3年)7月1日号1面 No1156 風水害から命を守るハザードマップガイドBOOK活用術 近年、大型台風の発生や大雨が増えたことで風水害・土砂災害が頻発しています。相模川で洪水が起きると市の面積の約4分の1、主に西側の地域が浸水する恐れがあります。自分の住む地域の災害リスクを知り、いざというときの避難方法と命を守る行動を考えておきましょう。市では最新の洪水・土砂災害ハザードマップに加え、新たにガイドBOOKを作成。7月上旬から順次全世帯に配布します。届いたハザードマップを使ってマイ・タイムライン(災害時の避難行動)を作り、風水害への備えを確認しましょう。【防災対策課防災担当・政策担当】 ハザードマップを使ってマイ・タイムラインを作成する西久保在住の田久保綾衣さん(29)、はるかちゃん(4)、ほのかちゃん(7) ハザードマップは避難について考えるきっかけ 防災対策課担当者に聞きました 小田竹識(市職員) ハザードマップは、市内を流れる相模川や小出川などが氾濫した場合に想定される、浸水の深さや範囲、土砂災害警戒区域などを示した地図です。みなさんが避難について考えるきっかけになるように、避難のポイントをイラストで分かりやすく解説したガイドBOOKも一緒に作りました。たくさんの人に手に取ってもらい、事前の備えと災害時の適切な避難行動につなげてほしいと思います。 ガイドBOOKは巻末に記入できる「かんたんマイ・タイムライン」付き まずはハザードマップで自宅や職場などの危険をチェック ガイドBOOK1~4ページ ①洪水が発生した場合の浸水の深さを色で確認 ②浸水が続く時間を色で確認 ③土砂災害(特別)警戒区域内か色で確認 色が塗られていなくても、想定外に備えた避難について考えましょう。 洪水・土砂災害ハザードマップ。裏面は内水ハザードマップ(大雨で下水道や側溝から水があふれる内水氾濫の危険性を示した地図) 誰でも「かんたんマイ・タイムライン」作り 洪水から身を守るために、マイ・タイムラインでいつ、どこで、何をするのかを順番にまとめておきましょう。ガイドBOOKでは、「逃げどき」「逃げさき」「逃げかた」の3ステップで「かんたんマイ・タイムライン」を作ることができます。 STEP1 逃げどきを決める ガイドBOOK5~6ページ 避難するタイミングは? 災害の恐れがあるときにいつ避難するか、市では避難の判断基準となる警戒レベル3~5を発令しています。5月に警戒レベルが変更され、レベル4の避難指示で全員が避難することになりました。 今までの避難情報 警戒レベル5 災害発生情報 警戒レベル4 避難指示(緊急)避難勧告 警戒レベル3 避難準備・高齢者等避難開始 警戒レベル2 大雨・洪水・高潮注意報(気象庁) 警戒レベル1 早期注意情報(気象庁) 新たな避難情報 警戒レベル5 緊急安全確保 すでに安全な避難ができない状況。自宅や近隣の建物で安全確保する 市が発令 警戒レベル4までに全員避難 市が発令 警戒レベル4 避難指示 危険な場所から全員避難する 市が発令  警戒レベル3 高齢者等避難 高齢者や障がいのある方などが避難する 市が発令  警戒レベル2 大雨・洪水・高潮注意報(気象庁)  警戒レベル1 早期注意情報(気象庁)  STEP2 逃げさきを決める ガイドBOOK7~8ページ 自分にとって安全な避難先は? 洪水・土砂災害などの災害リスクのない安全な場所へ避難しましょう。 STEP3 持ちものを決めて逃げかたを考える ガイドBOOK9~10ページ 避難先に持って行く物は? 避難所は必要なものがすぐに届かない場合が多いです。各自で食料や水、新型コロナウイルス感染症対策などの備蓄品を持参しましょう。 マイ・タイムラインを作り終えて 避難先は近くの小学校を考えていましたが、マップで浸水することが分かりました。風水害の際は少し遠いけれど安全な親戚の家に避難しようと思います。 問い合わせ 7月28日㈬までにハザードマップ・ガイドBOOKが届いていない方 電話0120(311)339(9時~17時) ※受け付けは8月13日㈮までです。以降は市役所防災対策課へお問い合わせください ハザードマップ・ガイドBOOKの使い方など市役所防災対策課 電話82(1111) 高潮にも注意を 台風など発達した低気圧が近づいたときは、高潮にも注意が必要です。県が公表している高潮浸水想定区域など市ホームページでご確認ください。 新型コロナワクチン接種 7月末までに65歳以上で希望する方が接種できるよう、取り組んでいます。また、64歳以下の方の接種開始に向けた調整もあわせて進めます。希望する全ての方が安心して接種できるよう、引き続き取り組みます。