広報ちがさき2021年(令和3年)2月1日号1面 No1151 不安なこころに寄り添う ゲートキーパー ゲートキーパ―とは、こころの不調を抱える方に気付き、適切に関わることができる人です。新型コロナウイルス感染症の流行が長期化し、暮らしの変化は精神的な不安や負担の増加につながると考えられています。身近な人の「いつもと違う」様子に気付いたら、勇気を出して声をかけ、耳を傾けましょう。 【保健所保健予防課保健対策担当☎(38)3315】 保健所には4人の精神保健福祉士が在勤しています。お気軽にご相談ください ゲートキーパーとしての役割 ゲートキーパーには特別な資格は必要なく、誰でもなることができます。悩んでいる人に気付き声をかけ、話を聞き、必要な支援につなげ、見守る人のことを「命の門番」という意味でゲートキーパーと呼びます。 気付き 周囲の人声かけ 「どうしたの?」「大丈夫?」と声をかけるの変化(不調)に気付く 傾聴 本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける つなぎ 保健所など、適切な相談窓口につなげる 見守り つないだ後も寄り添い見守る 保健所から 悩みや思い、抱え込まずに相談して 深澤雄司(精神保健福祉士) 新型コロナウイルスの影響による生活のさまざまな変化は、私たちに大きなストレスをもたらしています。先が見えない状況が続いていますが、悩みや苦しい思いを抱え込まず、ぜひ誰かに相談してください。また、周囲に悩んでいる方がいたら、身近なゲートキーパ―として声をかけ、話を聴き、相談窓口をご紹介ください。保健所では、こころの健康に関する相談窓口「こころの健康相談」を開設しています。大変な時だからこそお互いに支え合い、誰も追い込まれることがないまちを目指しましょう。 「サイン」の例 表情が硬い 気持ちの余裕がなさそうに見える(イライラしている、不安、うつなど) 口数が少なく、周囲との交流を避ける 普段より考え方が極端になる 不眠、食欲不振、頭痛、持病の悪化などの身体症状 仕事のミスや遅刻、早退が増える 飲酒量・喫煙量が増える など 傾聴のポイント 傾聴とは相手に寄り添って「聴くこと」です。「聴く」とは身振り、表情、口調などにも注意して、何を訴えたいのか、話し手の言葉にどのような感情が隠れているのか、考え受け止めることです。 「聴く」ための5つのポイント ①話しやすい雰囲気をつくる 静かに落ち着いて話せる場所を選ぶ ②先入観を持たずに聴く 決めつけない ③質問をできるだけ控える 話を遮らず、相手の言葉を大切にする ④相手の発言をじっくり待つ 話を急かさない ⑤勝手な解釈や評価、批判はやめる 相手の気持ちを否定せず、尊重する ゲートキーパー自身の「こころのケア」を ゲートキーパーの役割などを実践するには、自分自身の「こころのケア」が大切です。 ちがさき動画ライブラリー(YouTube)では、セルフケアなどのより詳細なゲートキーパー説明動画が視聴できます。 相談窓口 こころの健康相談 ☎(38)3315(平日8時30分~17時) こころの電話相談(精神保健福祉センター)     ☎0120(821)606(平日9時~21時。受け付けは20時45分まで) よりそいホットライン ☎0120(279)338(24時間対応) 〈子ども相談〉 チャイルドライン(NPO法人チャイルドライン支援センター) ☎0120(99)7777(毎日16時~21時)  ※ 18歳まで。チャットでの相談も可 子ども・家庭110番(中央児童相談所)  ☎0466(84)7000(毎日9時~20時) こころとくらしの相談会 精神科医師・社会福祉士・精神保健福祉士・保健師・社会保険労務士・司法書士・行政職員などの専門相談員が、経済的な問題や人間関係の悩みなど、さまざまな相談をお受けします。相談後、必要に応じて支援機関をご案内します。お気軽にお問い合わせください。 日時 3月10日㈬17時30分~19時30分 場所 保健所  対象 市内または寒川町在住の方8組〈申込制(先着)〉 申込 2月1日㈪~3月9日㈫に☎で(氏名(ふりがな)・電話番号・お住まいの市・町を記入し、FAX(82)0501またはメールhokentaisaku@city.chigasaki.kanagawa.jpも可) ほか 1組約45分。相談内容の事前確認あり。オンライン相談も可。新型コロナウイルスの感染状況によりオンライン相談のみ開催の可能性あり