広報ちがさき2021年(令和3年)1月1日号1面 No1150 願いを筆に込め素晴らしい一年を祈願 緊急事態宣言の発令や東京五輪・パラリンピック競技大会の開催延期など、予期せぬ事態に見舞われた2020年― 市立第一中学校書道部のみなさんが新年に向け、2021年の干支「丑」と「謹賀新年」の文字を大きな書道紙にしたためてくれました。 小倉月葉さん(2年生)は「2020年は大きな活動ができませんでしたが、2021年はいろいろな活動をみんなと楽しくできたらいいなと思います。」と話しました。 【秘書広報課広報担当】  安心・安全、地域経済の再生にまい進 茅ヶ崎市長 佐藤光 明けましておめでとうございます。 市民のみなさまにおかれましては、健やかに新しい年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。 昨年は、新型コロナウイルス感染症による影響が全国的に広がり、市立小・中学校の休業や各種イベント等の中止、サザンビーチちがさき海水浴場が開設されないなどでご不便・ご迷惑をおかけし、大変心苦しく思っています。一方で、市にゆかりのある野口聡一さんが初の民間宇宙船に乗り、国際宇宙ステーション(ISS)で活躍するなど、明るい話題もありました。 感染症の脅威は現在も予断を許さない状況が続き、今後長期に及ぶことが懸念されます。本年は、市民のみなさまの安心・安全を確保するため、新型コロナウイルスの感染拡大防止を最優先課題としながら、経済と産業の自律的な回復に向けて全力で努めてまいります。 徹底対策で難局を乗り越える 感染拡大防止や経済・生活支援などを盛り込んだ「新型コロナウイルス感染症対策政策パッケージ」を決定後、さまざまな緊急対策を講じてきました。直接的な支援としては市独自の給付金をはじめ、市民・市内事業者への経済的支援などに取り組んできました。今ある制度の改善や拡充、さらには、危機事態にも負けない社会経済の構築に向け、戦略的に取り組まなければならないと考えています。 市の財政は、市税をはじめとする歳入の大幅な減収が避けられず、財政再建の必要性はさらに増しています。昨年3月に持続可能な財政運営に向け「財政健全化緊急対策」を打ち出し、財政再建に取り組んでいく考えを市民のみなさまにお示ししました。この取り組みを着実に推進しつつ、新型コロナウイルス感染症による難局を乗り越えるための施策に集中していくことが必要不可欠と考えています。また、医療体制の状況や他地域の感染状況などを的確に把握し、国、県及び医療関係団体等と緊密に連携を図り、感染の拡大防止に力を尽くしてまいります。 地域経済を再生し、強くしなやかな「まち」へ 昨年行われた外出自粛要請などで日常生活が一変し、地域経済の落ち込みも深刻な状況が続いています。 事業者支援として、県の感染拡大防止協力金を受給した事業者への協力金上乗せ支給や、融資を受けた事業者への利子補給、家賃補助などを実施しました。また、1万円で1万3000円分の買い物ができる市独自のプレミアム付商品券「茅ヶ崎ローカル応援チケット」を発行し、経済効果とともに地域の魅力に触れるきっかけにもつなげました。 本年は、感染症の拡大防止と地域経済の自律的な回復という両面において難しい局面を迎えています。今後、感染症と長く向き合わなければならない中で、新たな生活様式に適応しながら、生命と暮らしを守り、支えるための事業を中心に実施してまいります。   最後となりますが、みなさまにとって、笑顔に満ちあふれ幸多き年となりますよう、心からお祈り申し上げ、私からの年頭の挨拶とさせていただきます。