広報ちがさき 2020年(令和2年)7月1日号 5面 No.1144 もっと知りたい Choice!CHIGASAKI 「Choice!CHIGASAKI」とは、道の駅のオープンを見据え、茅ヶ崎の魅力の発信やイメージ向上を目指すオリジナルブランドです。今年2月に認定された20品目の中から数品目ずつピックアップしてお届けします。 【産業振興課道の駅整備推進担当】 Choiceで楽しむおうちカフェ 自宅でちょっとぜいたくなカフェタイムを楽しみませんか。 今回は、おうちカフェをより楽しむことができるスイーツ3品を紹介します。インターネットでも購入可能です。 写真:①完熟茅ヶ崎マカロン(手前)②ここは茅ヶ崎!サザンサブレ(左奥)③茅ヶ崎プリン(右奥) ① パティスリー Macaronage 羽野貴明さん 完熟茅ヶ崎マカロンは、完熟果実の新鮮なおいしさを詰め込んでいます。紅茶やコーヒーはもちろん、シャンパンやワインなどのアルコールとも相性抜群です。 共恵1-10-16 ☎(91)4371 ② エトアール 洋菓子店 古屋宣仁さん 茅ヶ崎のシンボルをぎゅっと詰め込んだここは茅ヶ崎!サザンサブレは、ソルト味などとっておきの3種類の味が楽しめます。逆さえぼしのサブレを見つけたら良いことがあるかも?! 共恵1-7-17 ☎(87)1871 ③ 有限会社 クライミング 横尾忠司さん なめらかな口当たりが特徴の濃厚手作り茅ヶ崎プリン。付属のシロップと、シャリシャリした食感のクラッシュシュガーをかけるとさらにおいしく食べられます。 幸町22-26横尾ビル ☎050(5243)1077 9月ごろまでは熱中症に注意 熱中症は、気温・湿度が高い9月ごろまで特に注意が必要です。新型コロナウイルス感染予防のため、外出を自粛し運動不足になったり、マスクを着用したりするなど、例年以上に熱中症のリスクが高くなっています。正しい知識を身に付けて元気に夏を過ごしましょう。(本紙8面に関連記事を掲載) 【保健所健康増進課健康づくり担当☎(38)3331】 熱中症予防のポイント ●エアコンの使用や涼しい服装で暑さを避ける ●喉が渇く前にこまめに水分補給をする ●屋外で人と十分な距離(2m以上)が確保できる場合はマスクをはずす ●涼しい時間帯に適度に運動し、暑さに負けない体を作る 症状 めまい、ほてり、大量の汗、足がつる、頭痛、吐き気など 応急処置 ●涼しいところに移動する ●衣服をゆるめ、うちわや保冷剤で体の熱を逃がす ●スポーツドリンクや経口補水液などで水分摂取 ●症状が改善しない→ ●自力で水分がとれない→ 医療機関へ 子どもや高齢者には周りの人が気を配りましょう 熱中症予防のポイント 備える防災 スマホやテレビでも 災害情報を確認 災害時は防災行政用無線(屋外スピーカー)以外にもスマートフォン(スマホ)やテレビなど、私たちの生活に身近な物で防災情報を確認できます。いざというとき、慌てず情報を確認できるよう、複数の媒体で閲覧環境を整えておくなど情報収集力を高めましょう。 【防災対策課防災担当】 SNS(LINE、Twitter)で防災情報を確認 ▼市LINE公式アカウントを友だち追加する 友だち数1万人突破 友だち追加の方法 ▼市公式Twitterアカウントをフォローする フォロワー数2万人突破 アカウントフォローの方法 おすすめポイント ●画面に表示されるプッシュ通知で、市公式アカウントからの緊急情報を見逃さずに確認できる ●万が一、市HPにアクセスが集中し閲覧できなくなっても、防災情報を確認できる ●停電時でもスマホが使用できれば、防災情報を確認できる(スマホ用の予備バッテリーは普段から用意する) テレビで防災情報を確認 ▼テレビ神奈川(tvk:3チャンネル)のデータ放送(リモコンのdボタン)などで市の防災情報を確認する 屋外スピーカーと同じ内容を確認できます ちがさき動画ライブラリー「テレビ神奈川データ放送での確認方法」(22秒間) おすすめポイント ●県内の他市町村の状況もあわせて分かる ●スマホを使っていない方でも、テレビのリモコン操作で簡単に、防災情報を確認できる(緊急時は自動で防災情報が表示) 茅ヶ崎ゆかりの人物たち 第十四回 小山敬三 市民文化会館大ホールの第一緞帳(幕)に描かれている昭和初期の浜降祭は、洋画家・小山敬三の『海浜祭日』をもとに作られました。南湖のアトリエで数多くの作品を生み出した敬三は、文化勲章を受章し、茅ヶ崎市名誉市民にも選ばれています。 島崎藤村の勧めでパリ留学 敬三は、1897年長野県北佐久郡小諸町(現・小諸市)で製糸工場純水館の経営者である父・小山久左衛門と母・梅路の三男として生まれました。敬三は幼少時代、ぜんそくを患う母の療養のため、南湖にある別荘に毎年訪れていました。 大学進学のため上京した敬三ですが、幼い頃から夢であった画家の道に進むことを決意し父を説得。川端画学校に通い洋画家の藤島武二に師事しました。1920年、小山家と親交があり、絵画にも造詣が深かった文豪・島崎藤村の勧めでパリへ留学。美術学校のアカデミー・デ・コラロッシュに通い、シャルル・ゲランから油絵を学びました。藤村は敬三にスペインの絵画と風景を見るように助言。特にスペインの巨匠・エル・グレコの作品は敬三の創作活動に大きな影響を与えました。 南湖のアトリエで創作活動 敬三は、フランス滞在中に出会ったマリー・ルイズ・ド・モントルイユと国際結婚し、夫人とともに1928年に帰国。翌年、南湖にアトリエを構えました。パリで借りていたアトリエの設計図を取り寄せて建てたもので、当時としてはモダンな作りでした。夫人によると、敬三はいったんアトリエに入ると長時間出てこないので、時には眠っているかのように思えたそうですが、夕方になると夫人と海岸の散歩を楽しみました。 浜降祭を描いた『海浜祭日』、湘南遊歩道(現・国道134号)と海岸風景を描いた『茅ヶ崎風景』(茅ヶ崎市美術館所蔵)や日本芸術院賞を受賞した『白鷺城』など数多くの作品が南湖のアトリエから生まれました。 1936年、有島生馬らと西洋画の美術団体「一水会」を結成。ヨーロッパの美術文化を日本画壇に取り入れた敬三は、西洋画の発展に大きく貢献し、文化功労者、文化勲章を受章。1976年、茅ヶ崎市名誉市民になりました。1980年には市民文化会館の緞帳「浜降祭」が完成。晩年もアジアからの美術留学生への援助や、油絵の修復技術の推進に尽力するなど精力的に活動しましたが、1987年2月に89歳の生涯を閉じました。 茅ヶ崎のアトリエと住居の一部は現在、小諸市の小山敬三美術館横に移築され、小山敬三記念館として一般公開されています。 【文化生涯学習課市史編さん担当】 1975年頃の小山敬三 市民文化会館大ホールの第一緞帳