広報ちがさき 2020年(令和2年)2月15日号お知らせ号 1面 No.1137 気候変動 私たちの身近な問題  猛暑日の増加やゲリラ豪雨、暴風といった地球温暖化などによる気候変動の影響が、私たちの身近なところにまで広がり始めています。気候変動を抑制するためにできること、順応するために必要なことを考え、日々の暮らしの中でできる取り組みを始めてみませんか。 【環境政策課温暖化対策担当】 茅ヶ崎海岸(柳島) 未来に向けて備える  気候変動とは、地球温暖化などで気温や海水温が上昇し、雨の頻度や強度が変化するなど、地球全体の気候が大きく変わることをいいます。最近では猛暑日が50年前と比べて約3倍に増加しており、高温化による熱中症リスクの増加や農作物の品質低下、漁獲量の減少など、暮らしや自然環境に大きな影響を与えています。  また、一度に降る雨量の極端な増加や、日本の南海上において大型台風の出現頻度が増える可能性もあります。市の美しい海岸も、養浜の効果が出ている海岸があるものの、気候変動などのさまざまな影響を受け、減少してしまう傾向にあります。 安全・安心に暮らすために  もしこのまま対策をとらなければ、21世紀末の世界の平均気温は右のグラフのように2.6℃~4.8℃上昇すると予測されています。今後10年間の行動が地球の未来の分岐点になるといわれており、気候変動の原因の一つである二酸化炭素の排出量を大幅に減らすことが必要です。そのためには、使っていないコンセントを抜く、省エネ家電を導入するなど、省エネルギー化に向けた私たちの地道な行動が欠かせません。  また、変化する気候に合わせた生活を送ることも必要です。クールビズ・ウォームビズの実践や、熱中症の予防のために暑い日はこまめに水分補給するなど、将来を安全・安心に暮らすことができるよう気候変動の影響に備えましょう。 イラスト出典:気候変動適応情報プラットフォーム 世界の平均気温の変化の予測 (1986年~2005年を基準とした21世紀末の変化) 21世紀末に 最大で4.8℃ 上昇 現状以上の温暖化対策を とらなかった場合、 2.6℃~4.8℃上昇 厳しい温暖化対策をとった場合、0.3℃~1.7℃上昇 出典:IPCC第5次評価報告書政策決定者向け要約 図 SPM.7  気候変動に関する国際的な専門機関「国連気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)は、有効な温暖化対策をとらなかった場合、21世紀末(2081年~2100年)の世界の平均気温は2.6℃~4.8℃上昇(灰色の帯)、厳しい温暖化対策をとった場合でも0.3℃~1.7℃上昇(青色の帯)する可能性が高いと予測しています。 ちがさきエコネットで省エネを実践  市の地球温暖化対策ポータルサイト「ちがさきエコネット」は、家庭や会社で楽しみながら省エネに取り組めるサイトです。サイトに登録し、電気・ガスなどエネルギー使用量を入力すると、二酸化炭素排出量を計算することができます。毎月使用量を記録・比較することでエネルギーの使いすぎや無駄を見つけやすくなります。  ちがさきエコネットの利用者からは「日頃から電気の使用量を意識し、生活を見直したことで無駄な電気代が削減できた」と、家計の節約につながったという声も寄せられています。ぜひちがさきエコネットを利用して、省エネ生活を実践してみてください。 登録は こちらから ちがさき エコネット みどりを大切に  みどりにはさまざまな役割があり、気候変動に対しても土砂災害防止やクールスポットの創出など、大切な役割を担っています。  家庭で育てることができる身近なみどりも、気候変動への対策に有効です。例えばゴーヤやアサガオ、ヘチマなどつる性の植物を窓際に植え、カーテン状に育てる「みどりのカーテン」は、直射日光を遮り室温の上昇を抑えることから、極度のエアコン利用を避けられ、二酸化炭素排出量の減少に役立ちます。  みどりのカーテンや身近なみどりの保全活動への参加など、できることから気軽に取り組んでみましょう。 保全活動により景観が保たれている柳谷(やなぎやと) 「食」からエコを考えよう エコ・クッキング教室  環境に配慮して、買い物・調理・食事・片づけを工夫するエコ・クッキングにチャレンジしましょう。  豆苗と桜エビのビーフンや根菜のジンジャースープ、ブリの香味ダレ~花椒風味、もち米シュウマイなどのチャイニーズブランチを作ります。 日時 3月11日㈬9時40分~13時 場所 東京ガスキッチンランド湘南(藤沢市片瀬) 定員 16人〈申込制(抽選)〉 申込 2月17日㈪~28日㈮に 「ちがさきエコネット」HPで ほか 費用800円。市役所からマイクロバスの送迎あり 画像提供:東京ガス㈱食情報センター 「エコ・クッキング」は東京ガス株式会社の登録商標です