広報ちがさき 2019年 (令和元年)9月1日号 No.1126 1面 備える防災特別編 命を守る 洪水への備え 平成30年7月豪雨の教訓から  近年、全国各地で台風や大雨による豪雨災害の激しさが増し、多くの命が失われています。相模川で大規模な洪水が起きた場合、何が起こるのか、逃げ遅れないためにはどうすればいいのか、洪水への備えを確認しましょう。 【防災対策課防災担当】 思い込みが逃げ遅れる原因に  岡山県倉敷市真備町では、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)で2000人以上の方が逃げ遅れ、自宅の2階や屋根などに長時間取り残された状態が続きました。  真備町での被災者アンケート調査で、逃げ遅れて救助された人たちに避難しなかった理由を聞いたところ、「これまで災害を経験したことはなかったから」、「2階に逃げれば大丈夫だと思ったから」と回答した人が多く、自分は大丈夫という思い込みで、避難をしなかったことが考えられます。逃げ遅れないためには、普段から洪水を自分事として考えておくことが大切です。 避難しなかった理由 2階に逃げれば大丈夫だと思ったから パニックになりどうすればよいか分からなかったから これまで災害を経験したことはなかったから 外の方が危険だと思ったから 車などの移動手段がなかったから 道路が渋滞していて車が動かせなかったから 病気などで体を動かすことが困難だったから その他 出典: 内閣府「平成30年7月豪雨を踏まえた水害・土砂災害からの避難のあり方について(報告)」 死者・行方不明者が200人を超え、平成最大規模の豪雨災害となった平成30年7月豪雨(岡山県倉敷市真備町。写真提供:岡山県) 相模川で大規模な洪水が起きたら  想定されるリスクを知って、災害発生時に適切な行動をとる準備をしましょう。 市の約4分の1が浸水  洪水が起きると市の約4分の1、主に市の西側の地域が浸水する恐れがあります。 浸水の深さは最大で5m  浸水深5mは家の2階まで浸水する深さです。自分の家が何m浸水するかをハザードマップで確認しましょう。 浸水後、水が引けるまで最大1週間  浸水の深さが50㎝以下になるまで1週間かかる地域もあります。自宅が何日間浸水するかをハザードマップで確認しましょう。 避難するために確認を  自然災害は決して他人事ではありません。自らの命は自らで守り、家族や大切な人の命を守るためには、日頃から洪水の危険性を正しく理解し、避難先と避難経路を話し合っておくことが大切です。 避難方法を今すぐ確認  ①洪水ハザードマップ、②避難先、③マイ・タイムラインシートは市HP で確認できます(①と③は市役所、公民館、コミュニティセンターなどの公共施設で取得も可)。 大規模な洪水から避難するには 洪水ハザードマップを確認  2017年度に各世帯へ配布している洪水ハザードマップを用いて、自宅の場所が浸水するか、また、浸水する場合は何m浸水し、何日間続くのかを確認しましょう。 避難先を確認  自宅が浸水する場合は、浸水しない地域へ避難しましょう。避難先は市HP で確認できます。 マイ・タイムライン(行動計画表)を作る  洪水から逃げ遅れないために、いつ、何をすればいいのか、とるべき行動を時系列的に、マイ・タイムラインシートでまとめておきましょう。 いつ、どこに、どうやって避難する?