(広報ちがさき 2019年(令和元年)8月15日号お知らせ号 1面 No.1125 美しい海岸を守ろう 海ごみが世界規模の問題に  鎌倉市由比ガ浜で昨年8月に打ち上げられたシロナガスクジラの赤ちゃんの胃の中からプラスチックごみが発見されたことを受け、県で「かながわプラごみゼロ宣言」が発表されるなど、海洋汚染が世界規模で深刻な問題になっています。  市では海岸のごみを減らすため、海岸清掃の実施や海岸利用者へのごみの持ち帰りを呼びかけています。美しい海岸を守るために、できることから始めてみませんか。 【環境保全課環境保全担当】 プラごみ問題が喫緊の課題  かながわ海岸美化財団によると、1年間に回収する海岸ごみの量は約2000t。この膨大なごみの約7割は、街で捨てられたタバコやプラスチック製品などが雨や風で川に流れ込み、海岸へ流れ着いたものです。  同財団が行った調査では、海岸ごみの約400tはペットボトルやお菓子の包装などのプラスチック系のごみ(プラごみ)と推計されています。金属系やガラス系のごみが減少している一方で、プラごみは増加傾向にあり、海岸ごみの中心的な存在となっています。漂着したプラごみは、紫外線や波の作用で拾えなくなるほど細かくなり、海岸や海洋の環境を悪化させ、生態系にも影響を及ぼします。  海岸のごみは、私たちの生活の身近なごみが原因となっています。海岸をきれいにするためにも、日頃の生活の中でごみを適切に処理しましょう。 種類別ごみ量(㎏) 調査年度 1992~1994年度 プラスチック 78.8 金属 60.6 ガラス 30.2 紙 16.2 繊維 4.1 厨芥類 2.8 2016~2018年度 プラスチック 130 金属 38.3 ガラス 24.5 紙 16 繊維 16.6 厨芥類 2.4 財団が回収する海岸ごみのうち、人工ごみだけの組成を25年前と直近で比較したもの 参考:かながわ海岸美化財団機関誌「Sclean」 かながわ海岸美化財団  横須賀市から湯河原町までの自然海岸約150kmの清掃のほか、美化啓発イベントの開催、海岸清掃ボランティアへの支援などを行う日本で唯一の海岸美化を目的として設立された公益財団法人。  「ビーチクリーナー」というビーチクリーン専用の機械を使用して、大量に漂着したごみや、流木などの巨大なごみを迅速に効率良く処理しています。 海岸清掃に参加しよう 美化キャンペーンクリーン茅ヶ崎  年2回、市民・事業者のみなさんと海岸清掃を行っています。きれいな茅ヶ崎海岸を維持するためにも、ぜひご参加ください。 日時 9月8日㈰7時~8時30分 場所 茅ヶ崎海岸全域(受付場所は小和田浜公園東側信号下、菱沼海 岸信号下、第一中学校入口信号下、茅ヶ崎駅南口入口信号下、 サザンビーチちがさき、西浜中学校前信号下、柳島歩道橋下) ほか 軍手などの清掃用具は持参。ごみ袋は受付で配布 共催 茅ヶ崎市まちぢから協議会連絡会 6月の美化キャンペーンには2088人が参加 全7会場で5.34t回収 LUKE’S LOBSTER(ルークス ロブスター)×株式会社ジェイコム湘南・神奈川×茅ヶ崎市 BEACH CLEAN UP 2019  ロブスターロールの専門店であるLUKEʼS LOBSTER、株式会社ジェイコム湘南・神奈川と共催で海岸清掃イベントを開催します (内容は後日、市HPをご覧ください)。  楽しみながら海岸をきれいにしましょう。 日時 10月27日㈰9時~ 場所 サザンビーチちがさき 昨年はキャラクターも参加 第3回 うみかぜテラス環境まなび講座 海岸漂着ごみを考えよう マイクロプラスチックの基礎知識と漂着物調査 9月29日㈰10時〜 第1部 講演会 「海岸の海洋漂着ゴミを考えよう」 10時~11時45分(受付開始9時30分) 場所 うみかぜテラス多目的室AB 講師 山口晴幸さん(防衛大学校名誉教授) 対象 小学生以上の方300人〈申込制(先着)〉 ほか 筆記用具、下敷きまたはバインダー持参 第2部 調査体験(雨天時中止) 11時55分~14時30分(途中昼食) 場所 茅ヶ崎海岸(うみかぜテラス南側の海岸) 指導 山口晴幸さん(防衛大学校名誉教授)  対象  第1部に参加する小学生以上の方25人 〈申込制(先着)。小学生は保護者同伴〉 ほか 昼食、飲み物、帽子、軍手、タオル持参 申込 第1部、第2部いずれも8月16日㈮~うみかぜテラス☎または窓口で(開館日の9時〜17時) 中海岸で抽出されたマイクロプラスチック (一目盛りは1mm。山口さんの調査より)