サザンが灯した 希望の光―  茅ヶ崎出身のアーティスト・桑田佳祐さん率いる「サザンオールスターズ(通称サザン)」を応援しようと、10月27日に音楽と花火を掛け合わせた「茅ヶ崎サザン芸術花火2018」がサザンビーチちがさきで開催されました。今年でデビュー40周年を迎えたサザンを地元でお祝いできれば―。そんな熱意を持った人々の思いが一つになり、サザンファンの聖地・茅ヶ崎での開催が実現しました。 【秘書広報課広報担当】 サザンの名曲にのせて打ち上げられる壮観な花火を一目見ようと、当日は全国から約3万5000人がサザンビーチに集結。「勝手にシンドバッド」や「HOTEL PACIFIC」など、茅ヶ崎にゆかりのある曲を含む全13曲に合わせて花火が打ち上げられ、観客は約1時間にわたり夜空を彩る大輪に目を輝かせました。 市民の熱意が花火を実現 芸術花火開催の背景には、「サザンを茅ヶ崎で応援したい」という熱意を持った市民有志の存在がありました。 今年6月、桑田さんの出身校である市立茅ヶ崎小学校で行われた「サザン40おめでとう」と人文字で表現した企画には、約1000人が参加しました。また、サザン神社(共恵)には市民や全国のファンが足を運んでメッセージを寄せるなど、市内は「サザンをお祝いしよう」というムードに包まれていました。 そんな状況もあり、市観光協会やイベント主催者、さまざまな関係団体が手を携えて実行委員会を発足。多くの方の協力を受けながら、サザンに対する熱い思いが花火大会の開催実現につながりました。 さわやかなイベントに 茅ヶ崎サザン芸術花火2018実行委員会 田中賢三委員長 これほど大きなイベントを開催するのは初めてでしたが、地元市民の方々のご理解や市民ボランティア・協力団体の活躍もあって、終了後のゴミの散乱もなく、後味の良いさわやかなイベントとなりました。芸術花火もサザンオールスターズの音楽と見事にシンクロしていて、途中何回も胸が熱くなりました。多くの関係者やご来場の皆様に心より感謝しています。 感謝の意を込め清掃活動も 花火大会翌日の28日には、会場のサザンビーチに感謝の意を込めて「世界一たのしいゴミ拾い」と題した清掃活動が行われました。JR茅ケ崎駅前からビーチに向かいながらゴミ拾いを行い、海岸で合流した当日参加の方々と合わせて約330人が参加しました。東京都練馬区から参加したという西貝洸輝さんは「花火にとても感動して、清掃活動の参加を決めました。活動に賛同して集まった人たちが海をきれいにすることで、また開催してもらえたらいいですね」と話していました。 一人一人の作家が試みた版画の可能性​ 美術館で12月9日(日)から 美術館が所蔵する版画作品の中から、戦後から現代に至るまでに制作された木版画を中心に約200点を展示します。期間中は特別展示として、版画(シルクスクリーン)の手法を用いた作品で国内外から高い注目を集める若手アーティストの作品も紹介します。 【美術館☎(88)1177】 新進気鋭の若手アーティスト作品も 色と形の刷り重ねによる重みのある木版画が特徴で、茅ヶ崎にゆかりのある木版作家・馬渕聖や、木口木版作家でありながら小説家としても活躍し、多彩で独特な表現方法を作品に反映させている柄澤齊など、作家の個性が光る版画作品を厳選しています。また、点版を数十から百版ほど刷り重ねて制作した版画や、角度によって見え方の変わる床面に広がる版画作品などで数々の賞を受賞している若手アーティスト・小野耕石の作品も特別展示。版画の世界が映し出す「版の美」をお楽しみください。 開館20周年記念-版の美Ⅲ- 現代版画の可能性​ 12月9日㈰~2019年2月3日㈰ 観覧料 一般200円(150円) 大学生100円(70円) ※ ( )内は20人以上の団体料金 ※ 高校生以下、市内在住で65歳以上の方・市内在住の障害者とその介護者は無料 ほか 休館日、閉館時間は美術館参照 木版に触れるワークショップ 木口木版でつくる蔵書票 15世紀、ドイツで誕生したといわれる蔵書票。自分の大切な本に貼る世界で一つだけの蔵書票を木口木版で作りませんか。 日時 2019年1月14日(月・祝)13時~16時 講師 城戸宏さん(リン版画工房) 対象 18歳以上の方12人〈申込制(先着)〉 申込 12月9日㈰~☎または美術館窓口で ほか 費用2500円