快適な学習環境へ全市立中エアコン運転開始 今年の夏は、気象庁が「命に危険を及ぼすレベルで、災害と認識している」と発表するほど記録的な暑さとなりました。茅ヶ崎市も例外ではなく、猛暑の中、教室での学習環境は年々厳しさを増しています。市は今年度、小・中学校普通教室へのエアコンの整備を進め、全市立中学校への設置を完了。夏休み明けから使用を開始しました。【教育施設課管理担当】エアコン使用開始に喜びの声「わぁ、涼しい!」、「最高!」夏休みの登校日である8月23日、鶴嶺中学校の生徒たちは感激の表情を浮かべました。その理由は、夏休み中に教室に取り付けられたエアコンが試験的に初めて使用されたから。年々厳しさを増す夏の暑さは夏休み前の7月も過酷で、生徒たちは流れ落ちる汗をぬぐいながら窓を開け扇風機でしのいでいましたが、中には体調が悪くなってしまう生徒もいました。3年A組の大塚勝人さんは「夏休み前の教室と快適さが全然違う。勉強しやすくなってうれしい」と目を細めました。現況調査で多くの教室が30度越え 夏の平均気温の上昇により教室へのエアコン設置の要望が高まる中、市は2016年に小・中学校の普通教室の温湿度調査を実施。6月から9月にかけて室温と湿度を測定し、不快指数(蒸し暑さを表す指数)を算出しました。その結果、教室内の最高気温が30度を超える学校が多く見られました。また、調査日の約9割が「約半数の人が不快と感じる」不快指数75以上、調査日の約3割が「ほぼ全ての人が不快と感じる」不快指数80以上という結果になり、夏場の普通教室の学習環境は厳しい状況にあることが分かりました。調査結果を受けて、小・中学校の普通教室のエアコン設置が決まり、13年間のリース契約で今年度より整備を進めています。小学校は来年6月から使用開始 小学校に比べ学校にいる時間が長いことや、3年生時に受験を控えているため、中学校から設置を開始。6月から設置工事を行い、夏休み明けに使用を開始しました。小学校は来年6月の使用開始を目指し、冬休みや春休みといった長期休みを利用しながら順次エアコンを設置します。しかし、教室に取り付けられても、電源工事などが全て完了するまでは使用できませんので、ご理解をお願いします。国の基準に合わせ、夏は室温が25度~28度になるように運用。冬も暖房として使用し、学習環境の向上を図ります 市立小学校の設置スケジュール 2019年5月まで冬休みや夏休みを中心にエアコン設置工事 同年5月工事完了検査を実施 同年6月全市立小でのエアコンの運転を開始