2033年ごみ処理の危機 第1回 ごみ処理は、市民のみなさんの日々の生活に関わるとても身近な問題です。将来にわたって安定的にごみ処理を行うためには、中長期的に取り組むべき課題があります。この連載(全3回)では、市が抱えるごみ処理の課題と課題解決に向けた取り組みを分かりやすく伝えます。【資源循環課資源循環担当】みなみちゃん 市内に住む好奇心旺盛な小学4年生 おじいちゃん 自治会内で環境指導員として活躍する70歳 ネコ太 みなみちゃんの家で飼われているネコ 今回のテーマ どうしてごみを減らすの?おじいちゃんとみなみちゃんは、燃やせるごみの日にごみを出そうとしています。みなみちゃん、ちょっと待って。今捨てようとしているお菓子の箱は燃やせるごみではなくて資源物じゃよ。えっ、そうなの?燃やせるごみだと思ってたよ。資源物の古紙類に出してリサイクルするんじゃ。ごみはなるべく減らさなくてはのう。どうしてごみを減らさなければいけないの?紙もプラスチックも天然の資源を使って作られておる。限りある資源は大切に使わなければならないんじゃ。将来、資源が足りなくなっちゃうかもしれないんだね。そのとおり。それと、ごみを燃やした後には、大量の灰が残るんじゃ。茅ヶ崎市では、その灰は堤地区にある最終処分場に埋め立てられるんじゃが、あと15年ほどで使用できなくなるといわれておる。それに、ごみを燃やしたときに発生する二酸化炭素は、地球温暖化の原因にもなっておるからのう。だからごみを減らさなくちゃいけないんだね。資料によると、2016年度の茅ヶ崎市のごみの排出量は、年間7万940㌧。その約6割の4万1284㌧が、みんなの家から出る燃やせるごみなんじゃ。1日あたり約113㌧じゃな。113㌧ってどれくらいかニャ?キリン1頭が約1㌧(1000㎏)じゃ。えー!?1日にキリン113頭分の重さの燃やせるごみが出てるってことなんだね。みんなのおかげで、ごみの排出量は年々少しずつ減ってきているんじゃよ。でも、燃やせるごみは、まだまだ減らすことができるんじゃ。どうやって減らせばいいの?最新の調査だと、みんなの家から出る燃やせるごみのうち、台所から出る生ごみや野菜くずなどの厨芥類が47.1%。その中には、食べられるのに捨てられた食品(未利用食品)が3.9%含まれていることが分かったんじゃ。もったいないニャ!必要な食べ物を、必要なときに、必要な量だけ買うことが燃やせるごみを減らすことにつながるんだね!そうじゃな。それと、燃やせるごみの中の紙類には、資源化可能な紙類が13%も含まれていることも分かったんじゃ。例えば、お菓子の箱やティッシュペーパーの箱、メモ用紙やはがきなどは、古紙類として出せばリサイクルできるんじゃよ。私たちの家から出る燃やせるごみはもっと減らすことができて、リサイクルできるんだね。明日から、分別の名人になれるようにがんばるね!市内堤地区にある「堤十二天一般廃棄物最終処分場」は、2033年に使用期限を迎えるんじゃ。私たちの家から出る燃やせるごみの約25%(3.9%+13%+8.8%)は、ごみではないんだね。次回は10月1日号で「ごみ処理施設」と「ごみ処理経費」のお話だニャ。