県内ワースト2の被害詐欺集団は狙っている 詐欺は決して他人事ではありません。昨年、茅ケ崎警察署管内の振り込め詐欺事件の発生件数は106件で県内で2番目に多い件数でした。茅ケ崎警察署は「犯罪集団は複雑化して、いろいろな組織ができています。被害は106件ですが、膨大な件数の詐欺電話が市内の世帯にかかっている可能性があります」と現状を語ります。10数年前から社会問題となった「振り込め詐欺」は、昨年県内で過去最大の被害件数を記録し、高齢者をターゲットにいまなお多くの方が被害に遭っています。詐欺被害から家族を守るための効果的な対策を始めましょう。【安全対策課安全対策担当】 家族を守るのは子や孫 効果的な3対策の実践を 詐欺で被害に遭う方に共通する点は、「まさか自分が」という思い込みと、詐欺の電話を信じきり、疑いを持たなかったことです。詐欺集団の巧妙な話術や手口により、相手を完全に信じ込み、言われるがまま多額の現金を振り込んでしまいます。この悪質な犯罪から高齢者を守るには、子どもや孫の世代が密に話し合い、対策を実施してもらう必要があります。茅ケ崎警察署は「以下の三つの対策をすれば、被害を防げる可能性は高くなる」と話します。いつ、誰のところにかかってくるか分からない詐欺電話。大切な家族が悲しむことがないよう、すぐに実践しましょう。 お金の話は電話を切る 電話でお金の話が出た場合は必ず振り込め詐欺を疑ってください。どんな内容であっても一度冷静になり、電話を切ってください。話を聞き始めると不安やあせりの感情につけこまれ、いつのまにかだまされているケースが多くあります。 合言葉を決める 自分の家族の声は聞けば分かるという方もいるかと思いますが、詐欺集団は言葉巧みに信じ込ませようとしてきます。すぐに家族に連絡がつかない場合もあるため、詐欺電話かを判断できるよう、家族で「合言葉」を決めておきましょう。ただし、安易に想像できるものは避けましょう。例 「ペットの名前は?」「今度行く温泉の場所は?」 留守番電話を設定し、電話に出ない 犯人と話をしなければ、詐欺の被害に遭うことはありません。犯人は録音されることを嫌がります。家にいるときでも留守番電話にしておくことが大事です。 茅ケ崎警察署 山口達夫署長 不安につけ込む詐欺集団 警察では、さまざまな対策を行っておりますが、被害件数は残念ながら右肩上がりになっています。詐欺は「私は絶対にだまされない」と思っている人ほどだまされてしまうものです。被害者の多くは、息子など身内をかたる振り込め詐欺のことを知っています。しかし、被害者は、電話での第一声が身内の声に似ているからと、自分から犯人に身内の名前を呼びかけてしまい、その後、犯人の不安をあおる話のペースに乗せられてしまっています。実際に詐欺が発生すると、防災行政無線などで情報をお知らせしていますが、みなさんのすぐ近くでは毎日、振り込め詐欺の被害が発生していることを認識しましょう。 最近は、こんな手口が横行しています カードが偽造されている 口座が悪用されている 個人情報が漏れている カードを取り換えたほうがいい 金融機関や警察が、カードを受け取りに行くことは絶対にないぞよ! 電話詐欺対策に 無料貸し出し振込め詐欺見張隊STD 自動で会話内容を記録 信時に警戒メッセージ 特別な工事は必要なし 詳細は茅ケ崎警察署☎(82)0110までお問い合わせください