!?そうだったのか、大岡越前祭 ビッグパレードを楽しむ７ポイント 　今年で62回目を迎える大岡越前祭。毎年の恒例のお祭りですが、市民のみなさんも意外と知らないことが多いと思います。大岡越前祭の目玉、ビッグパレードの越前行列をはじめ、気になるポイントを解説します。 1、お祭りの由来になった大岡越前守忠相（おおおかえちぜんのかみただすけ）ってどんな人？ 　テレビドラマにもなった大岡越前守忠相は江戸時代中期の有能な官僚でした。8代将軍徳川吉宗の信任を得て、町奉行として享保の改革を支えました。目安箱の設置や困窮者を救済する小石川療養所の開設、町火消しを編成するなど江戸町民のためにさまざまな施策に尽力した人格者として語り継がれています。 あごひげを抜き、精神を集中する大岡忠相（吉沢英明さん提供） 2、なぜ茅ヶ崎で祭りを行っているの？ 　大岡家の2代目当主である忠政（ただまさ）（5代目当主忠相（ただすけ）の曾祖父）が徳川家康の関東入国に際して、最初にもらった土地が茅ヶ崎の堤でした。忠政が初代当主の忠勝の追善のために建立したのが浄見寺です。1751年に75歳で亡くなった忠相の墓所も浄見寺にあります。1912年に忠相の功績に対して官位が贈られ、これをきっかけに「大岡祭」が行われるようになりました。4月22日㈯に浄見寺で行われる法要には大岡家の第15代当主も参列。一般の方の参列も可能です。お祭りの2日間だけ大岡家の墓所も一般に開放されます。 浄見寺の美しい庭園で一息 無料で抹茶とお菓子が振る舞われる 日時　4月22日㈯ 12時～ 場所　浄見寺庭園 定員　200人〈当日先着〉 大岡家の歴史に触れる 大岡越前法要 日時　4月22日㈯ 15時～ 場所　浄見寺本堂 3、ビッグパレードのメインの越前行列にはどんな役回りの人がいるの？ 　越前行列は総勢100人によるパレードで江戸時代の大名行列をイメージしています。先頭は、顔を白く塗った奴頭（やっこがしら）と毛槍（けやり）を持った毛槍奴の奴隊が務めます。奴は、江戸時代に武士が出かける際に荷物持ちや雑用をこなす役割を担っていました。お祭りでは、茅ヶ崎青年会議所の方々が奴に扮（ふん）し、祭りを盛り上げるパフォーマンスを行います。 　続いて、市民から公募する与力（よりき）（諸奉行などの支配下で補佐する者）、伊織（いおり）（漢方医）、納戸役（なんどやく）（将軍の衣服など身の周りの物を管理）、同心（どうしん）（下級役人）が歩きます。岡引（おかっぴき）（犯罪捜査や犯人逮捕をする人）はゲストとしてちがさき観光親善大使のDJ・HAGGY（ハギー）さんが務めます。その後、主役の大岡越前役が馬に乗り登場。大岡越前役は茅ヶ崎商工会議所会頭、茅ヶ崎市長、茅ヶ崎市議会議長が毎年交代で務め、今年は茅ヶ崎市議会青木浩議長が担当します。越前行列の終盤は外国の方が侍や花見踊りになって祭りを盛り上げるなど、異文化の交流にもなっています。 4、奴隊の舞の振り付けはどう決まるの? 　大岡越前祭のハイライトシーンとなるのが奴隊の舞です。この舞の振り付けを担当するのは日本舞踊家の坂東百々都（ももと）さん。坂東さんに鑑賞のポイントを聞きました。 奴隊の振り付けを担当する坂東百々都さん 沿道のみなさんの声援が力に 　奴隊の舞は伝統的な日本舞踊の動きに加え、パフォーマンスの要素も盛り込み、沿道の方々が楽しめるように工夫しています。音楽がなく、演技をそろえるのはとても難しいのですが、演者は呼吸を一つにし、舞を披露します。沿道のみなさんはぜひ、拍手や声援でお祭りを盛り上げてください。それが演者の力になり、いきいきとした演技につながります。 ここに注目!! ・奴頭が見えを切るときの迫力の表情 ・毛槍奴が毛槍を空に突き上げたり、投げたりする毛槍の躍動感 5、今年の奴頭は誰がやるの？ 　今年は茅ヶ崎青年会議所の佐藤青藍（せいらん）さんが務めます。佐藤さんはこれまで2度毛槍奴を経験。青年会議所は40歳で卒業となるため、最後のチャンスで今回、奴頭を務めることになりました。 奴頭を務める佐藤青藍さん 祭りを作るのは茅ヶ崎人 　市制施行70周年記念の大岡越前祭で奴頭を担当することを大変光栄に思います。大岡越前祭は茅ヶ崎の祭りの幕開けを飾る大切なお祭りであり、市民が一つ一つ手作りで作り上げるお祭りです。このお祭りを作っているのはわれわれ「茅ヶ崎人」です。当日市民のみなさんに楽しんで参加してもらえるとうれしいです。奴頭は大役ですが、お祭りを盛り上げ、大岡越前祭という茅ヶ崎の大事な財産を次の世代につなげていきます。 6、大岡越前役が乗る白馬はどこから？ 　茅ヶ崎をさっそうと歩く白馬を見たことがありますか？大岡越前祭で大岡越前役が乗る馬は市内にある「ホースキャンプ茅ヶ崎」の白馬です。名前は「カムイ」、年齢は11歳。4歳のときに北海道から来ました。普段はトレッキングホースとして山や海を巡っています。カムイはCMや映画などにも多数出演。auのCMでは、かぼちゃの馬車を引く役で登場し、存在感を発揮しています。時折り所有者の高橋さんが街中でカムイに乗る姿は、多くの通行人の目を引いています。 7、今年の見どころは？ ビッグパレードの越前行列がJR茅ケ崎駅周辺で行う奴隊などのパフォーマンス（南口13時30分～、北口13時50分〜）は圧巻です。 市制施行70周年記念の二つのイベント 　一つは各社の車を展示する「チガサキモーターショウ」。もう一つは茅ヶ崎に本社がある㈱オーテックジャパンがスポンサーを務めるレーシングカー「MOTUL AUTECH」（モチュール　オーテック）の展示で、実際にシートに座ることも可能です。 市制施行70周年に伴い、行われるパレード 　市制施行70周年を記念して、およそ100人の子どもたちが、70周年記念横断幕や、のぼり旗を持ってパレードを行います。 広報ちがさき　2017年（平成29年）４月１日号　No.1067 ●発行／茅ヶ崎市　　●編集／企画部秘書広報課　　●発行日／毎月１日・15日 〒253-8686 茅ヶ崎市茅ヶ崎１-１-１　☎0467（82）1111　FAX0467（87）8118 人　口▶ 239,993人（前月比134人減） 世帯数▶ 99,300世帯（前月比13世帯減） （2017年（平成29年）３月１日現在）