広報ちがさき 2017年(平成29年)2月15日号 おしらせ号 地域で育む、子どもの笑顔 子ども会に参加しよう  地域で子どもたちを育む子ども会。子どもたちは地域の大人、異なる年齢の子どもたちとの活動を通して成長します。子どもたちにとって魅力のある子ども会ですが、近年、ライフスタイルの変化などにより、保護者だけでは運営しきれない子ども会があります。子ども会は保護者のみなさんの参加、地域のサポートを必要としています。 【青少年課育成担当】 地域に根差し、地域とつながる  現在、市内には約60の子ども会があります。昨年、市内の子ども会に行ったアンケートで、子ども会に加入してよかったと思うことは「地域の人と知り合いになれた」「近所の子どもの名前が分かった」という回答が上位を占めました。保護者にとっても地域とつながりを持てる場になっています。  一方で、「役員をやらないといけない」「休日に活動があるのが大変」などの声があり、会議やイベントの運営に負担を感じていることが分かりました。 子ども会って楽しいよ! 小学5年生 岩澤美海(みう)さん  子ども会に入ると近所に同じ学年の子がいるのを知ることができ、お友だちが増えます。新入生歓迎会や夏祭り、餅つき、節分祭、そして6年生を送る会など、とても楽しい行事がたくさんあります。4月から、私は6年生になります。小学校最後の1年間、子ども会の行事を楽しみたいと思います。 子ども会に入って負担に感じたことは (市子ども会連絡協議会加入31団体に行ったアンケート結果より) 親が役員をやらなくてはならない 31% 休日に活動があるのが大変 18% 会議などで夜に出かけることが多い 15% 親が活動のために仕事を休まなければならない 13% その他 23% 保護者の負担軽減へ独自の取り組み  地域の方々が子ども会を立ち上げ、独自の取り組みにより、保護者の負担軽減に成功した地域があります。 「運営は地域、保護者は交流」 鶴が台学区 つるのこ子ども会   かつて、鶴が台団地内には18の子ども会がありました。しかし、時代の変化とともに加入する子どもの数が減少、役員のなり手不足も深刻となり、1994年には全ての子ども会が消滅しました。  2000年4月、「地域の子どもたちにさまざまな体験をさせたい」と地域に住む小川茂子代表らが「つるのこ子ども会」を設立。子ども会の継続的な活動のため、地域住民が役員となり子ども会の運営を行い、保護者は子ども会の運営には深く関わらず、子どもと一緒に行事に参加してもらいました。  すると、当初5人だった児童の数は36人に増え、保護者や兄弟をあわせると約60人の組織となりました。小川代表は「子ども会を続けていくには、地域の方が関わる必要があります。運営する地域の方も楽しんで活動している。参加している保護者の方の子育てがひと段落したら、地域の一員として関わる。そんな好循環ができる子ども会にしていきたいです」と話しました。 今では多くの子どもが子ども会に参加している 入会方法  子ども会の入会方法は各子ども会によって異なります。  子ども会活動や入会方法などはお気軽に市役所青少年課にお問い合わせください。 継続的な運営のためにみなさんのご協力を  定年退職された方、子育てがひと段落した方、子どもが好きな方、地域の子どもたちの笑顔のためにご協力をお願いします。 地域の子どもたちの育成を  青少年の育成は地域全体で取り組むべき問題です。困ったことがあったら自分たちだけで悩まず、地域に声をかけてください。まちぢから協議会の場で子ども会活動の困りごとを課題に挙げ、地域みんなで相談・協力をして解決していくことが大切です。地域を巻き込んだ取り組みを広げていければと思います。 鶴嶺東地区まちぢから協議会 小室正明会長 子どもの交流が大人の交流に  年の違う子ども同士の交流は、親や地域の大人同士の交流につながります。気軽に声を掛け合える温かい関係は、子育て、親育て、地域育ての輪に広がります。子育てで困ったことがあれば、子ども会のお母さん・お父さんに相談してください。  みなさんで一緒に楽しみましょう。 茅ヶ崎市子ども会連絡協議会 沼上純子会長