10月15日号 平成28年(2016年)発行 No.1056    人 口▶239,998人(前月比19人増) 世帯数▶98,992世帯(前月比51世帯増) (平成28年9月1日現在) ※ 国勢調査 速報値 自分らしい生活の実現と支え合いの地域づくりに向けて成年後見制度の利用促進に取り組んでいます 【高齢福祉介護課支援給付担当】  介護保険制度と同じく、平成12年に始まった成年後見制度は、認知症や精神障害、知的障害などで判断能力が十分でない方に代わって財産管理や契約などの手続きを支援する制度です。高齢化が進み、認知症高齢者が増加する中で、成年後見制度の必要性がますます高まることが予想されています。 成年後見人って? 成年後見人として活動されている司法書士の尾上美子さん(左)に聞きました。 Q:成年後見人の仕事はどのようなことをしているのですか? A:ご本人の財産管理と身上監護(しんじょうかんご)を行っています。 財産管理は、ご本人の通帳を預かり、収支の管理をした上で、銀行口座からお金を引き出し、生活費などの支払いをしています。年金事務所や保険会社、市役所などへ成年後見人の届け出をし、 郵便物の送付先の変更を行い、送られてくる通知の内容を確認し、対応をしています。身上監護は、例えば、介護サービスが必要な方への事業所との調整やサービスの契約、入院が必要な方への入院手続きを行っています。 Q:日頃から注意していることはなんですか? A:ご本人の人柄、趣味嗜好、物事に対する考え方、これまでの生き方、これからの生活の希望など可能な限り聞き、自分が判断するときの指針としています。 また、ご本人との面会とともに、本人を支えてくれる方(家族・近所の方・介護関係者)との連携も大事だと思っています。ご本人が充実した生活を送れることが理想で、成年後見人はその環境作りができれば良いと考えています。 こんなときに制度の利用が考えられます ・物忘れが増えて、お金の管理ができなくなった ・医療や介護サービスの手続きができなくなった ・意味がわからないまま、契約を強引にされそうになった ・将来、認知症になったらと、不安になった 【 成年後見制度利用の流れ 】 任意後見 対 象 まだ判断能力のある人 (1)本人が任意後見人を選ぶ 親族や知人 弁護士などの専門家 (2)本人と任意後見人が公証役場で契約書を作成 公証役場 認知症などで本人の判断能力が低下した場合 (3)任意後見受任者などが家庭裁判所に申し立て 家庭裁判所 (4)家庭裁判所が任意後見人の仕事をチェックする監督人を選ぶ 弁護士などの専門家 (5)任意後見人が仕事を開始 法定後見 対 象 すでに判断能力が低下している人 (1)病院で成年後見用の診断書等、申し立て書類をそろえる (2)親族などが家庭裁判所に後見(保佐・補助)開始の申し立て 親族 家庭裁判所 (3)家庭裁判所が成年後見人などを選ぶ 親族 弁護士などの専門家 (4)成年後見人などが仕事を開始 成年後見制度についてもっと知りたい方へ 成年後見制度講演会を開催します 日時 12月18日㈰ 13時30分〜16時 場所 市役所本庁舎会議室2・3  内容 尾上さんの講演に加え、学生による寸劇も交えて成年後見制度を分かりやすく解説。成年後見支援センターなど相談窓口の紹介 定員 100人〈申込制(先着)〉 申込 12月16日㈮までに☎で。 聴覚障害をお持ちの方は、住所・氏名・電話番号を記入しFAX(82)1435も可 問合 高齢福祉介護課支援給付担当 講演会当日は、手話通訳・要約筆記がつきます 市民の力で、成年後見制度を支えたい方へ 市民後見人養成講座を開始します  成年後見制度の必要性が増大する中で、これまでの弁護士、司法書士などの専門職や親族などに加えて、市民が制度の利用者を支援できるよう、全国各地で「市民後見人」の養成が始まっています。  市民後見人は一般的なボランティアと異なり、家庭裁判所から選任されることにより、権限を持って、本人の権利を擁護します。市では市社会福祉協議会と連携しながら、2年間の養成講座を開催し、本人の意思決定の尊重に重点を置いた市民後見人の養成を目指します。 市民後見人への第一歩! 市民後見人養成講座(基礎研修)説明会を開催 (説明会への出席が養成講座の応募要件となります) 日時 第1回 11月12日㈯13時30分~、第2回 11月16日㈬18時30分~(いずれかに参加) 場所 第1回 市役所本庁舎会議室3、 第2回 市役所本庁舎会議室2 対象 市内在住で、今後も市内に在住する予定で満25歳以上の方(29年3月31日時点) 申込 開催日前日までに、 ☎045(312)5788で県社会福祉協議会 権利擁護推進部かながわ成年後見推進センターへ(住所・氏名・電話番号と出席希望回を記入し FAX045(322)3559またはメールkouken@knsyk.jpも可) リオ五輪 シンクロナイズドスイミング 銅メダリスト 小俣(おまた)夏乃(かの)選手に茅ヶ崎市民栄誉賞を贈ります 授賞式は11月3日㈭開催の市民ふれあいまつり開会式終了後(10時5分頃)に行います。  茅ヶ崎市民栄誉賞は、市にゆかりが深く、文化、スポーツ、その他の分野で輝かしい業績をあげ、市民に希望と活力を与えてくれた方にお贈りする賞です。  小俣選手は、8月に行われたリオデジャネイロ五輪でシンクロナイズドスイミング日本代表チームとして出場、銅メダルを獲得されました。小俣選手の功績をたたえ、茅ヶ崎市民栄誉賞を贈ります。 演技をする小俣選手(左前) 小俣 夏乃選手(20歳) 中島在住。 柳島小学校・中島中学校卒業 【秘書広報課秘書担当、スポーツ健康課スポーツ担当☎(82)7136】