9月11日(日)〜11月6日(日) 北斎漫画展 -画は伝神の具也- 茅ヶ崎市美術館  「冨嶽三十六景」などで知られる葛飾北斎は生涯にわたり全15編の『北斎漫画』を刊行しました。独自の世界観からは北斎の多彩な才能が感じ取れます。世界一の北斎漫画コレクターである浦上満さんのコレクションから作品をお借りし、現代の絵画にも通じる北斎漫画の魅力を紹介します。 休館日 月曜日(9月19日、10月10日の祝日は開館)、9月20日㈫・21日㈬・23日㈮、10月11日㈫・12日㈬、11月4日㈮ 開館時間 10時~18時(入館は17時30分まで) 観覧料 一般:700円(600円) 大学生:500円(400円)高校生以下:無料。市内在住65歳以上・市内在住の障害者とその介護者は無料 ( )内は20人以上の団体料金 問  合 茅ヶ崎市美術館☎(88)1177 葛飾北斎ってどんな人?  「画狂人(がきょうじん)」と自称した江戸の浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)。生涯は、まさに創作の連続でした。狩野派や唐絵など伝統的な絵画様式を学ぶ一方、西洋絵画からも刺激を受けて自らの芸術の糧として吸収しました。市販品である錦絵では役者絵、美人画を描き、花鳥画や「冨嶽三十六景」に代表される名所絵など新たなジャンルを開拓しました。また、一点物の肉筆画や、一部の好事家向けの刷(す)り物(もの)などにも優れた作品を残し、曲亭馬琴らの読本の挿絵、数多くの門人のために描いた絵手本も数多く手掛けました。 北斎漫画について教えて?  森羅万象を描いたと言われる北斎の画業の中でも北斎漫画の存在は特に際立っています。北斎漫画は1814(文化11)年名古屋の版元永楽屋東四郎(東壁堂)から出版され、高い人気に支えられながら1878(明治11)年までの長きにわたり全15編が刊行されました。生き生きとした人物表現、ユーモアに満ちた内容、独自の視点に基づいた構図など北斎漫画の魅力は当時のヨーロッパにも伝わり、ジャポニスム・ブームの起因のひとつとなりました。 「北斎漫画展-画は伝神の具也-」は、どんな展覧会?  世界一の質と量を誇ると評価される北斎漫画コレクター・浦上満さんのコレクションを収蔵する山形美術館から作品をお借りし、現代の絵画にも通じる北斎漫画の魅力を紹介します。併せてジャポニスムの影響を受けたヨーロッパのガラス工芸品(ポーラ美術館所蔵)も展示し、北斎の画業を多面的に紹介します。 北斎漫画コレクターの浦上満さんに聞きました 収集のきっかけは?  私が北斎漫画に初めて出会ったのは18歳のときでした。学生で小遣いにも不自由していたころでしたが、描かれている江戸の人々の姿が生き生きとして、すごく身近に感じられ、思わず衝動買いをしてしまいました。その後も買い続けること47年、現在では1500冊を超えました。  なぜ、そこまで集めるのかとよく尋ねられます。最大の理由は何度見ても飽きないからです。江戸時代の大ベストセラーですから、たくさん刷られていて、いろいろなバージョンがあります。当然、初刷(しょず)りと後刷(あとず)りでは雲泥の差があり、画線のシャープさが違いますし、絵の印象も異なります。保存状態も大切で、擦れ、汚れ、虫穴や落書きなどが目立つと当然価値が下がります。ですから、北斎が描こうとした本来の感動をそのまま伝えてくれる、より早い刷り、より良い保存状態の北斎漫画を追い続けるうちに、気が付いたらこんなにたくさん集めていたというのが実情かもしれません。 TOPICS ! 茅ヶ崎市美術館だけの企画として「相州烏帽子岩」を特別展示します。 月本学芸員より見どころ紹介  アメリカのグラフ雑誌「LIFE」が1999年に企画した「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に、日本人として唯一選ばれたのが葛飾北斎です。北斎は江戸時代の人間であるにも関わらず、当時の社会常識を飛び抜けた自由な発想と豊かな想像力、広範な知識に恵まれた上に、それらのイマジネーションを完成度の高い絵画として表現できる卓越した技量を持っていました。そうした表現が国や時代を超えて多くの人々の心をつかんでいるのだと思います。  北斎漫画の「漫画」は現代の使われ方とは異なり、「気が向くままに描いた絵の随筆」という意味です。何かのテーマに沿った作品ではないので、より北斎らしい表現を味わうことができます。さらに今回の展覧会では山形美術館が収蔵する浦上コレクションとしては久しぶりに200点全てを展示します。また、北斎が19世紀後半のヨーロッパ芸術の大きな潮流となったジャポニスムに影響を与えた北斎にちなみ、ポーラ美術館所蔵の貴重なエミール・ガレのガラス工芸作品を展示します。さまざまな作品を通じて、多面的な北斎の魅力に出会える絶好の機会となります。ぜひご来館ください。 北斎漫画 三編「雀踊り」 スズメの動作をまねた雀踊りを踊る男性の動きを丁寧に描写。 躍動感あふれる動きや、 思わず笑ってしまう動きを連続で描き、 まるでパラパラ漫画のように仕上がっている 北斎漫画 十編「百面相・八艘飛」 歯っぴぃコラム 「フレイル」をご存じですか  近年、「健康寿命」をいかに延ばすか、に関心が高まっています。最近では「フレイル」という言葉を使って、介護予防の重要性が説明されることが多くなってきています。  フレイル(虚弱)とは、高齢者の心身の活動が低下している状態のことで、スロープ状に身体機能が低下し、徐々に要介護状態に陥ると考えられています。このような悪循環を「フレイルサイクル」と呼びます(図参照)。  健康でいるには「しっかり食べ、栄養を取る」ことが重要ですが、高齢者では、歯を失ったり入れ歯がうまく使えないことで、そしゃく能力が低下するなど、口腔機能が低下します。これにより、しっかり食べるが難しくなり、低栄養からフレイルサイクルにつながります。  むし歯や歯周病、噛みあわせの不具合を放置せず治療することは、健康につながります。口腔機能を向上させ、よく噛む、会話を楽しむなどによりフレイルサイクルから脱出し、健康寿命を延ばしましょう! ~すべてはあなたの笑顔のために~ 一社)茅ヶ崎歯科医師会、スポーツ健康課健康づくり担当☎(82)7136 フレイルサイクル 口腔機能の低下 低栄養 筋肉量の低下(サルコペニア) 基礎代謝の低下 消費エネルギーの低下 高橋賢次選手 小俣夏乃選手 リオデジャネイロ五輪出場報告会を開催します 日時 9月18日㈰14時30分~16時予定 場所 市役所分庁舎コミュニティホール ほか 事前申込不要。14時開場 スポーツ健康課スポーツ担当☎(82)7136 市民の活動だより 市民活動げんき基金補助団体 編 十間坂の古民家で、さまざまなイベントを開催 フリースペース ら・ぱれっと  日頃、接点の少ない子育て中の親と高齢者とをつなげるきっかけとして、そして、地域のみなさんの居場所として、古民家風の民間借家を活用しています。  今回は、古民家から市民文化会館へ場所を変えて、父親の子育て支援講座を開催し、育児の「知恵」「スキル」「マインド」をレクチャーします。さぁ、「笑っているパパ」になろう! 日時 10月2日㈰10時~12時 場所 市民文化会館 講師 安藤哲也さん(NPO法人ファザーリング・ジャパン) 対象 子育て中の父親75人〈申込制(先着)。夫婦も可〉 申込  9月29日㈭までに氏名・年齢・電話番号、参加人数を記入し、メールlaparette10@gmail.comで(☎も可) ほか  費用500円(資料代)。ファミリー料金1000円(両親と子ども)。託児2歳以上20人。1人につき300円〈申込制(先着)。9月29日まで〉 問合 重田扶美子☎090(8720)3337 染織家(せんしょくか)による布草履講習会 さぽちゃんニュース サポセン事業のご案内(10月以降)  上半期も終わり、下半期10月以降、サポセンは地域の居場所づくり交流会(10月21日㈮開催)、「NPO講座」、「ばりあふりーカフェ」など、市民活動のきっかけづくりや仲間づくりができるような企画を予定しています。ぜひ、ご参加ください。詳しいスケジュールなどは、サポセンHPに最新情報を掲載しています。 【ちがさき市民活動サポートセンター☎(88)7546】 茅ヶ崎川柳の応募は、市HP申し込みフォームまたは、はがきに住所・氏名・年齢・電話番号、川柳(3句まで)、柳名(5字まで)を記入し、〒253-8686茅ヶ崎市役所秘書広報課へ。この用紙は古紙を含んでいます