久保山貝塚

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ページ番号 C1009875  更新日  令和5年3月31日

久保山貝塚 (くぼやまかいづか)

多量の土器とともに発見された新貝塚

 「久保山貝塚」は、茅ヶ崎市北部に広がる芹沢の久保山に所在する貝塚です。県立茅ヶ崎里山公園の北西端に位置し、北側を流れる小出川に注ぐ小さな谷の西側斜面(標高17メートルから19メートル)の地中に残されていました。1996(平成8)年に里山公園の外周道路の整備工事に伴う事前の発掘調査が行われ、工事範囲となる南西から北東に傾斜した斜面で、縄文時代後期(3500年前)に属する多量の土器とともに貝塚(3メートル×4メートル)が新たに発見されたものです。調査を開始すると注口土器や深鉢形土器をはじめとした、堀之内1.式から加曽利B式というタイプの土器が足の踏み場もないような散乱状態で出土しました。さらにその一画からダンベイキサゴやヤマトシジミなどの貝がらが層をなして発見されました。そして複数の土偶、土製耳飾り、石器なども一緒に出土しました。このことから、この斜面が当時のムラの人々の廃棄場(ゴミなどの捨て場)であったこと、また土偶の存在や多数の注口土器がほぼ完全な形で捨てられていた事実は、このムラで何らかの祭祀が大がかりで行われたことを物語ります。この地域の縄文社会を担った中心的なムラがあったことは間違いありません。

調査風景

久保山貝塚の貝層断層

貝塚全景

土偶

鉢形土器

小形注口土器

注口土器

注口土器

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〒253-0008 茅ヶ崎市芹沢888番地
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