小出地区の遺跡説明

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ページ番号 C1009858  更新日  令和5年3月31日

平成21年度 小出の弥生・古墳時代の遺跡

下場(げば)A遺跡

  • 所在地:芹沢
  • 時代:弥生時代末から奈良時代(約1,800年前から1,200年前)
  • 遺跡の概要:茅ヶ崎市の最北端の一画に位置。北側に流れる小出川の対岸は寒川町。遺跡の範囲内には芹沢の鎮守である腰掛(こしかけ)神社が鎮座。7世紀から8世紀の公的施設と考えられる遺構群が発見された。

篠山(しのやま)遺跡

  • 所在地:香川
  • 時代:弥生時代後期(約1,800年前)
  • 遺跡の概要:香川駅の北東方向の丘陵上に立地。テニスクラブとなっている独立丘上に弥生時代後期のムラが営まれた。この遺跡からは、静岡地方の特徴をもつ弥生土器群が出土。

篠山横穴(しのやま おうけつ)群

  • 所在地:香川
  • 時代:古墳時代(約1,500年前)から奈良時代
  • 遺跡の概要:篠山遺跡のある丘の南側斜面で発見された6基の横穴古墳。東斜面でも新たに2基が見つかり、E地点とした。南斜面の1基からは、直刀や金環、ガラス玉などの副葬品が発見された。

十二天(じゅうにてん)古墳群

  • 所在地:堤
  • 時代:古墳時代(約1,500年前)
  • 遺跡の概要:現在の最終処分場から北に延びる細尾根上に並んで造営された前方後方墳と円墳と考えられる2基の高塚古墳。現在市内では、高塚古墳は、茅ヶ崎駅構内の地下に埋もれている石神古墳が知られているのみ。

大久保(おおくぼ)横穴群

  • 所在地:芹沢
  • 時代:古墳時代(約1,500年前)から奈良時代
  • 遺跡の概要:縄文時代中期のムラが発見された大久保C遺跡の南斜面で発見された横穴古墳群。小出川支流の谷の最奥部の谷頭斜面に営まれた。

篠谷(しのやと)横穴群

  • 所在地:香川
  • 時代:古墳時代(約1,500年前)から奈良時代
  • 遺跡の概要:篠山横穴群からは切り通しの道を隔てた東側の丘陵上にあるゴルフ場の南斜面に営まれた横穴古墳群。故赤星直忠博士により昭和46年に調査され、22基が発見された。須恵器などの他、馬具などの断欠が発見された。

甘沼(あまぬま)横穴群その他

  • 所在地:甘沼
  • 時代:古墳時代(約1,500年前)から奈良時代
  • 遺跡の概要:殿山公園のある斜面に営まれた横穴古墳群。西隣は水道山横穴群に、東隣は玉林寺裏横穴群につながる。3基が発見され、須恵器をはじめさまざまな副葬品が出土したほか、石棺が発見された。

平成20年度 小出の遺跡群

椎ノ木坂(しいのきざか)遺跡群

  • 所在地:堤・下寺尾
  • 時代:旧石器時代、古墳時代
  • 概要:赤土層から約18000年前頃の石器や焼け石などが発見された他、現道路下から横穴古墳の床面が見つかり須恵器の壺などの副葬品が出土。

長谷(ながやと)B遺跡

  • 所在地:甘沼
  • 時代:縄文時代早期
  • 概要:駒寄川源流の谷に囲まれた丘陵上に残された旧石器時代から縄文時代早期の遺跡。縄文時代早期後半(7000年から8000年前)に特有の炉穴(ろあな)群が発見された。貝殻を使って施文した尖り底の土器破片が出土した。

大久保(おおくぼ)遺跡群

  • 所在地:芹沢字大久保
  • 時代:縄文時代中期
  • 概要:里山公園西駐車場周辺の尾根上にあり、同一の谷の谷頭を挟むように大久保C遺跡とD遺跡が存在する。両遺跡とも多数の竪穴住居跡や土坑群が発見され、市内で初めて縄文時代中期の大規模なムラの状況が調査・記録された。

西方(にしかた)A遺跡(弥生時代環濠集落)

  • 所在地:下寺尾
  • 時代:弥生時代中期
  • 概要:関東地方で最大級の規模と推定される環濠集落(かんごうしゅうらく:濠に囲まれたムラ)が確認された。約2000年前の弥生時代中期に営まれた。石器時代の終わりを告げる磨製石斧と鉄製の斧が出土したことから、新たな弥生文化を受け入れたムラであった。

西方(にしかた)A遺跡(高座郡衙)(たかくらぐんが)

  • 所在地:下寺尾
  • 時代:古墳時代終末からから奈良時代前半
  • 概要:県立北陵高校のグラウンドから西暦700年頃に属する大規模な建物跡の柱穴群が発見され、高座郡衙(たかくらぐんが:律令時代の郡役所)と推定されました。政庁(せいちょう)、正倉(しょうそう)群とそれらを囲むように長大な建物の柱穴群で構成されています。

臼久保(うすくぼ)A遺跡

  • 所在地:芹沢字臼久保
  • 時代:弥生時代後期
  • 概要:芹沢配水池の敷地で約2300年前頃の大規模な環濠集落が発見されました。眼下に小出川の谷を臨み、寒川町から平塚市を眺望できる高位の土地を選んで砦のようなムラを営みました。多くの竪穴住居は焼けており、ムラどうしの戦争があったことを想定させます。

平成19年度 縄文時代の貝塚

小出地区には、県内でも有数の規模を残す堤貝塚をはじめとする縄文時代の貝塚が5か所で確認されています。貝塚は、当時採取された貝の殻を同じ場所にまとめて捨てたところで、カルシウム分が強いため腐らず現代まで残されたものです。そのため貝以外の動物や魚類の骨なども一緒に発見されることが多く、当時の自然環境や縄文人の食生活までを知ることができるとても貴重な遺跡です。相模湾岸には少ないといわれていますが、茅ヶ崎市では5遺跡も見つかっています。ここではそれぞれの貝塚の概略をご紹介します。

西方貝塚(にしかたかいづか)

  • 遺跡名:西方A遺跡 下寺尾602付近(説明板有り)
  • 時代:縄文時代前期(約6,000年前)
  • 貝の種類:ヤマトシジミ90%、ダンベイキシャゴ、バイ、サザエ、チョウセンハマグリ
  • 貝塚のタイプ:小規模(竪穴住居内に堆積)
  • 主な出土遺物:黒浜式土器主体、磨製石斧、矢じり、石錘、カツオ、ブリ、マダイなどの魚骨、シカやクジラなどの獣骨

(神奈川県指定史跡)堤貝塚(つつみかいづか)

  • 遺跡名:堤貝塚 堤2719-2付近
  • 時代:縄文時代後期(約3,500年前)
  • 貝の種類:ダンベイキシャゴ主体、バイ、カキ
  • 貝塚のタイプ:大規模、保存良好
  • 主な出土遺物:称名寺式、加曽利B式土器、土錘、磨製石斧、石錘、骨角器(モリ、つりばり)、カツオ、マダイ、シカ、イノシシ

行谷貝塚(なめがやかいづか)

  • 遺跡名:行谷遺跡 行谷875付近
  • 時代:縄文時代後期(約3,500年前)
  • 貝の種類:ダンベイキシャゴ、カキ、シジミ
  • 貝塚のタイプ:小規模
  • 主な出土遺物:縄文時代後期の大規模集落、堀之内式、加曽利B式土器多量、土偶(顔)、ダンベイキシャゴ、カキ、シジミ

丸山貝塚(まるやまかいづか)

  • 遺跡名:(丸山貝塚)堤74付近
  • 時代:縄文時代後期(約3,500年前)
  • 貝の種類:ダンベイキシャゴやハマグリを主体
  • 貝塚のタイプ:やや大規模
  • 主な出土遺物:縄文時代後期の集落、土偶(顔)、ダンベイキシャゴ、ハマグリ、土坑墓(屈葬、伸展葬)

久保山貝塚(くぼやまかいづか)

  • 遺跡名:(久保山A遺跡)芹沢2500付近
  • 時代:縄文時代後期(約3,500年前)
  • 貝の種類:ダンベイキシャゴとヤマトシジミが互層に堆積
  • 貝塚のタイプ:小規模、造形保存
  • 主な出土遺物:堀之内式、加曽利B式土器ごく多量、土偶(上半身、下半身)、注口土器、土製耳飾り、ダンベイキシャゴとヤマトシジミの互層

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市民部 小出支所 総務担当
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