小出地区の地名

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ページ番号 C1009829  更新日  令和5年3月31日

文献に現れる小出地区の地名

 現存する地名で、茅ヶ崎市内で最も古いものは、小出と中島である。
 日本で最初の百科辞典といわれる『倭名類聚鈔』で、だいたい9世紀頃の状況が表されている。その地名の部に、相模国高座郡内に渭堤、河会、大庭の3郷と、大住郡内に中島郷が記載されている。

 郷は郡の下の単位で、50戸で1郷を形成した。渭堤は、イデと読み、小出に通じる。渭堤は、現在の堤と芹沢にあたると考えられている。
 市域には、4つの郷が存在し、生活が営まれていたことが窺える。
 その後、12世紀になると、現在の藤沢市大庭を中心とした一帯に、勢力をもっていた平景正(鎌倉権五郎)が、先祖伝来の所領を伊勢神宮に寄進したことに端を発し、50年もの歳月を経て、長治年間(1104年から1105年)に、大庭御厨が成立する。御厨とは、伊勢神宮を本所とする荘園という意味で、供物を納める神領のことである。

 大庭御厨12郷の内、懐島、香川、菱沼の3郷、大庭御厨に含まれない伊勢神宮神領として堤が、郷名として登場する。
現在の茅ヶ崎市の母体となった、近世の23の村落。その原型として、大庭御厨の懐島、香川、菱沼、堤が手掛かりとなる。

 

参考資料:(地図集『大地が語る歴史』茅ヶ崎市史現代第7巻 98頁 小風秀雅、 162頁 柴田貴行 平成9年 茅ヶ崎市)

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