応急手当の重要性
応急手当の重要性
我が国では、救急車を要請してから現場に到着するまで、全国平均では約8分間かかると言われています。(茅ヶ崎市においても、平成30年中の現場到着までの所要時間は平均7分42秒でした。)
また医学的に心停止後、脳は3~4分間の血流停止によって重大なダメージを受け始めてしまいます。
このことから、心肺停止の傷病者が発生した場合、近くに居合わせた人が適切な救命処置(心肺蘇生法とAED)を速やかに開始しないと、蘇生のための貴重な時間を浪費してしまい「大切な救命のチャンス」を逃してしまいます。
傷病者のそばにいる人が、気道を確保して人工呼吸や胸骨圧迫(心臓マッサージ)を直ちに始めることで脳に発生するダメージを減少させることができ、心肺停止の傷病者が社会復帰する可能性が高くなります。
さらに、心室細動(心筋が不規則にブルブルと震え、全身に血液を送り出すというポンプの役割を果たせない状態)を取り除くためには、AED(自動体外式除細動器)を用いて心臓に電気ショックを与えることが、最も適切な処置であるといわれています。
日本では、平成16年7月から一般の人がAEDを使用できるようになりました。
救命処置の大切さ
平成30年中、茅ヶ崎市内において205人の傷病者が心肺停止状態で救急搬送されました。
傷病者が発生してから救急車が到着するまでの間に、上記図「救命の連鎖」のように、近くに居合わせた人が早い119番通報を行い、適切な心肺蘇生法(AED操作を含む)を速やかに開始しないと、蘇生のために大切な「救命のチャンス」を逃してしまいます。
ここでは「救命の連鎖」が上手につながった事例の一部をご紹介いたします。
日時 | 平成20年某月某日 |
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内容 | サッカーを行っていた60代男性が倒れ、心肺停止となった。 |
救命処置 | 付近にいた、施設の職員が心肺蘇生法及び設置されていたAEDを使用して救命処置を行ない、 到着した救急隊へ引き継ぐ。 |
傷病者予後 | 数週間後、大きな後遺症もなく病院を退院。 |
日時 | 平成20年某月某日 |
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内容 | 愛犬と散歩中に70代男性が倒れ、路上で心肺停止となった。 |
救命処置 | 付近を通りかかった消防職員と看護師が心肺蘇生法を数分間実施したところ自己心拍を確認、 到着した救急隊へ引き継ぐ。 |
傷病者予後 | 数週間後、大きな後遺症もなく病院を退院。 |
日時 | 平成21年某月某日 |
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内容 | 茅ヶ崎市民文化会館のホール内で、50代男性が突然意識を失って倒れ心肺停止となった。 |
救命処置 | 男性のすぐ近くにいて異常に気づいた市職員男性2人と関係者の女性1人、市民文化会館職員 の男性1人で連携をとり、119番通報、心肺蘇生法の実施及び館内に設置されていたAEDを 使用して救命処置を行う。倒れた男性はその場で意識と呼吸が回復し、到着した救急隊により 病院へ搬送される。 |
傷病者予後 | 数週間後、大きな後遺症もなく病院を退院。 |
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